EUに8月から関税30%、トランプ氏表明 欧州委「必要なら対抗措置」

トランプ米大統領は12日、メキシコと欧州連合(EU)に8月1日から30%の関税を適用すると発表した。写真は7月6日、ワシントンで撮影で撮影(2025年 ロイター/Ken Cedeno)

[12日 ロイター] - トランプ米大統領は12日、メキシコと欧州連合(EU)に8月1日から30%の関税を適用すると発表した。両者にそれぞれ通知する書簡を自身のソーシャルメディアに投稿した。

トランプ大統領のEUへの書簡には、欧州に関税を撤廃するよう要求しており、今後の合意に向けた条件とみられている。

書簡では「巨額の貿易赤字を削減に向け、米国に対し関税を課すことなく、完全かつ開かれた市場アクセスをEUは認めるべき」と記した。

フォンデアライエン欧州委員長は即座に反応、EU輸出品に30%の関税が課された場合、サプライチェーンが混乱し欧米の企業や消費者に損害を与えると指摘。その上で「8月1日までの合意に向けて引き続き取り組む用意がある。同時にEUの利益を守るため、必要なら対抗措置を含めあらゆる措置を講じる」と表明した。

EU筋はロイターに対し、米国の発表は交渉戦術との見方を示した。

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