デンマークがグリーンランドで警戒強化、トランプ氏が購入に関心で
[コペンハーゲン 10日 ロイター] - トランプ次期米大統領がデンマーク自治領グリーンランドを米領土に取り込みたいと表明したことに関連し、デンマーク政府はグリーンランドでの軍事的プレゼンスを強化するため、北極調査船2隻の購入と犬ぞりによるパトロールの増強を提案した。現地メディアが10日に報じた。
同国政府はさらに、グリーンランド西部にある元米軍基地のカンゲルルススアーク空港を改修し、F35戦闘機の離着陸を可能にする意向を示しているという。
デンマークはすでに、長距離ドローンによる北極圏と北大西洋での監視と情報収集を強化するため4億ドルを計上している。
同国はグリーンランドの安全保障と防衛を担当しているが、グリーンランドは広大な島であり、軍事力は限られている。老朽化した査察船4隻、ボンバルディア製偵察機「チャレンジャー」1機、12の犬ぞりパトロール隊が任務に当たっているが、いずれもフランス国土の4倍に相当する面積を監視している。
グリーンランドのパトロールに犬ぞりを使用する伝統は第2次世界大戦にまで遡り、デンマーク海軍の専門部隊によって行われていた。
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Based in Copenhagen, Jacob oversees reporting from Denmark, Iceland, Greenland and the Faroe Islands. He specializes in security and geopolitics in the Arctic and Baltic Sea regions, as well as large corporates such as obesity drug maker Novo Nordisk, brewer Carlsberg and shipping group Maersk. Before moving to Copenhagen in 2016, Jacob spent seven years in Moscow covering Russia's oil and gas industry for Dow Jones Newswires and The Wall Street Journal, followed by four years in Singapore covering energy markets for WSJ and Reuters.