【フィギュア】「あずしん」がカップル解消を電撃発表 田中梓沙は引退 ミラノ五輪候補

田中梓沙(左)西山真瑚(2025年2月撮影)

フィギュアスケート・アイスダンスの田中梓沙(あずさ、19)西山真瑚(しんご、23)組(オリエンタルバイオ)が、カップル解消を電撃発表した。11日、それぞれのSNSを通じて報告した。

西山は「この度、私たち田中梓沙と西山真瑚は、パートナーシップを解消するという決断を致しました」と発表。「あずさちゃんという素晴らしいスケーターとアイスダンスチームを組めたこと、そして一緒に競技を共にできた時間、本当に幸せでした」などとコメントした。

田中は、あわせて現役引退を発表した。

「あずしん」の愛称で親しまれた2人は2023年に、西山のラブコールなどからカップルを結成。カナダ・モントリオールを拠点に活動し、結成1年目から4大陸選手権に出場した。

昨季は、田中の肋骨(ろっこつ)負傷の影響等で長期間練習できない期間を過ごしながらも、全日本選手権は2年連続で準優勝。今年2月の冬季アジア大会(中国・ハルビン)では銅メダルを獲得するなど、年明け2月に開催される26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の日本代表候補に名を連ね、日本スケート連盟の強化選手に選ばれていた。

しかし、先月の代表エキシビションであるアイスショー「ドリーム・オン・アイス」(新横浜)を、ドクターの医療的判断を理由に欠場。11月のグランプリ(GP)シリーズNHK杯(大阪・東和薬品RACTABドーム)の出場予定者リストにも入っていたが、勝負の3季目がシーズンインした直後に、電撃的に“解散”を表明した。

西山のコメント全文は下記の通り。

この度、私たち田中梓沙と西山真瑚は、パートナーシップを解消するという決断を致しました。

新シーズンに向けて、走り出した矢先でしたが、このような形での発表になり、応援頂いている皆さま、支えてくださっている多くの方のご期待に添えない事、本当に申し訳ございません。

これまでの田中西山組への応援とても嬉しかったです。会場で見る「あずしん」のバナーはいつも2人に勇気をくれました。2人で頑張ってこれたのはオリエンタルバイオ様、ファンの皆様、日本スケート連盟様のサポートや暖かい応援のおかげです。本当に有難うございました。

あずさちゃんという素晴らしいスケーターとアイスダンスチームを組めたこと、そして一緒に競技を共にできた時間、本当に幸せでした。困難も多くありましたが一緒に乗り越えてこれたこと、私を信じてモントリオールに来て一緒に競技をしてくれたこと、共に過ごした経験はどれも貴重であずさちゃんには感謝の気持ちでいっぱいです。

あずさちゃん、本当にありがとう。

私は今後もアイスダンスは続けていく予定です。

また競技に復帰できる時まで一つ一つ努力を積み重ねていきたいと思います。

最後になりますが、これまで「あずしん」を応援していただき本当にありがとうございました。

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