化石燃料「貧困解決の鍵」、気候変動重視せず=米エネ長官指名のライト氏
[ワシントン/ロサンゼルス 22日 ロイター] - トランプ次期米大統領がエネルギー長官に指名するクリス・ライト氏は、採掘会社「リバティー・エナジー」の最高経営責任者(CEO)として執筆したリポートで、化石燃料が世界の貧困を終わらせる鍵を握っていると論じ、気候変動は「遠い将来の」脅威だとして重視しない考えを示している。
今年2月に公表されたリポートでライト氏は、再生可能エネルギーへの移行はまだ始まっておらず、気候変動は課題ではあるが人類にとって最大の脅威ではないと指摘。貧困の方が大きな脅威であり、これは炭化水素へのアクセスによって緩和できると主張した。
ライト氏はプロパンガスを使う料理用コンロを発展途上国で普及させるための基金を設立している。
同氏はリポートで、証拠を示さずにホッキョクグマの数が増えているとも主張している。同氏は、地熱やまだ商業化されていない小型モジュール原子炉など、石油に代わる一部のエネルギーは支持しているが、太陽光・風力発電については力不足だと批判している。
トランプ政権移行チームの報道官はライト氏について「代表的な技術革新者にして企業家であり、エネルギー価格を引き下げてエネルギー自給を確保するというトランプ大統領の約束の勇敢な提唱者だ」と述べた。リバティー・エナジーのライト氏の広報担当からはコメント要請への返信が得られていない。
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Timothy reports on energy and environment policy and is based in Washington, D.C. His coverage ranges from the latest in nuclear power, to environment regulations, to U.S. sanctions and geopolitics. He has been a member of three teams in the past two years that have won Reuters best journalism of the year awards. As a cyclist he is happiest outside.
Nichola Groom covers U.S. energy and climate policy from Los Angeles. She focuses on federal and state-level initiatives to combat climate change and spends much of her time writing about how the energy transition is transforming businesses, governments and communities. Other major coverage areas include energy development on federal lands and waters, methane emissions from fossil fuel extraction and waste, and California's environmental policies.