【巨人】広島にサヨナラ負けで3位転落...12回石川がモンテロに決勝打献上 リチャード1号&キャベッジ6号で3点差追いつくも霧散
■プロ野球 広島 5×-4 巨人 延長12回(13日 マツダスタジアム) 巨人は広島に今季2度目のサヨナラ負けで2連敗。19勝17敗1分となり、広島に勝率の差で上回られ4月28日以来の3位転落となった。4-4の同点で迎えた延長12回裏、8番手・石川が先頭の末包に左前安打を浴びると、坂倉が犠打で1死二塁。6番・小園にはショートへの内野安打でつながれ一、三塁から、モンテロに中前へのサヨナラ打を浴び力尽きた。ビジターの広島戦はこれで開幕から4連敗となった。 試合は今季未だ勝利のない戸郷が先発も、初回に押し出し四球、2回には1番・中村奨に被弾など3回まで毎回失点。それでも打線は5回にトレード移籍後即スタメン起用の7番・リチャードの3年ぶりの1号ソロで反撃。戸郷は5回に末包に被弾し5回4失点で降板も、6回に浅野の犠飛、8回にはキャベッジの6号2ランで4-4の同点に追いついていた。 前日に坂本が登録抹消。ソフトバンクからトレードで加入のリチャードを移籍即7番サードで起用。大城卓が自身初の4番・キャッチャーでスタメンとなった。 戸郷は今季5度目の登板、0勝3敗、防御率8.31。前回の5日・阪神戦(東京ドーム)は6回5安打3失点(自責2)で負け投手。今季の広島戦は4月11日(マツダ)で3回1/3を10安打、自己ワースト10失点(自責9)で負け投手。 立ち上がり、1死から2番・菊池に四球を出すと、ファビアンに中前安打、末包には2球で追い込むも、4球連続のボールで四球と1死満塁。ここで5番・坂倉にはストライク入らず4球連続ボールで押し出し四球を与え0-1。なおも1死満塁で小園だったが、1球で二飛、7番・モンテロは中飛に打ち取り最少失点で切り抜ける。 打線は相手先発・森に対し、初回に1番・泉口が左前安打も、2番・若林が空振り三振、泉口も盗塁失敗で2死。吉川は遊直に倒れる。2回は先頭の4番・大城卓が中飛、5番・増田陸が左前安打を放つも、キャベッジが左飛、リチャードの移籍後初打席は空振り三振に終わる。 戸郷は2回、2死走者なしから1番・中村奨に左中間への1号ソロを浴び0-2。さらに菊池、ファビアンに連打で一、二塁も、末包は三ゴロに仕留める。 3回の攻撃は、先頭の浅野が一塁線を破る二塁打を放つも、戸郷の犠打は投飛となり送れず。泉口は投ゴロ、若林は中飛に倒れる。 戸郷は3回、先頭の坂倉に右中間を破る二塁打を浴びると、小園に中前適時打を浴び0-3。4回は1番からの相手打線に対し、中村奨を二ゴロ、菊池を右飛、ファビアンをフォークで空振り三振に仕留め、この試合初めての三者凡退。 5回表は先頭のリチャードが1ボール1ストライクからの3球目の直球を左中間席へ突き刺す、移籍後1号ソロを放ち1-3。リチャードの本塁打は、2022年7月13日・オリックス戦(ペイペイドーム)以来3年ぶり。さらに2死から泉口、若林が連打で一、二塁も、吉川は遊ゴロで2者残塁。 しかし直後の5回に、先頭の末包に左翼スタンド最上段へ飛び込む、打った瞬間の6号ソロを浴び1-4。6回に打線は、1死から増田陸、キャベッジ、リチャードの3連打で1死満塁から、浅野の犠飛で2-4。戸郷のところで代打・ヘルナンデスが送られ、見逃し三振に倒れ逆転ならず。 戸郷は5回を投げ94球、8安打、3四球、3奪三振、4失点で降板。6回からは2番手で船迫が登板し、中村奨に安打を浴び、2死二塁のピンチも、ファビアンを3球三振に仕留める。 7回の攻撃は2死から吉川が中前安打を放つも、大城卓が見逃し三振。それでも7回裏を3番手・ケラーが無失点に抑えると、8回表に広島4番手・ハーンから先頭の増田陸が3年ぶりの猛打賞となる、左中間へのエンタイトル二塁打を放つと、キャベッジが右翼席最前列へ弾丸ライナーで突き刺さる6号2ランを放ち4-4の同点に。 8回裏は4番手・中川が三者凡退に抑える好救援。 9回の攻撃は守護神・栗林に対し、1死から若林が四球も、吉川が空振り三振、代打・萩尾は遊ゴロに倒れた。9回裏は5番手・大勢が2死から末包に左前安打を浴びるも無失点に抑え延長戦へ突入。 延長10回は2死からリチャードが四球で代走・増田大を送る。しかし盗塁を試みるも、塁間の真ん中で挟まれ盗塁失敗。その裏は6番手・マルティネスが小園、モンテロ、矢野を寄せ付けず三者凡退。 11回表は塹江に対し、1死から岸田が右前安打、泉口が犠打で2死二塁をつくるも、若林が見逃し三振。延長11回裏は7番手・田中瑛が無失点に抑える。 12回表は岡本の前に2死から増田陸が4安打目となる安打を放つも、キャベッジが右飛に倒れ無得点に終わっていた。