アンドルー英王子、17歳少女との性行為が「生得権」であるかのように振る舞う 告発者の回顧録
【10月17日 AFP】英国のアンドルー王子(65)は、当時17歳だったバージニア・ジュフリーさんと性行為をすることが「生得権」であるかのように振る舞っていたと、ジュフリーさんの死後に出版された回顧録に記されている。
少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告をめぐるスキャンダルの中心人物であるジュフリーさんは、回顧録「Nobody's Girl: A Memoir of Surviving Abuse and Fighting for Justice」の中で、18歳未満だった時も含め、アンドルー王子と3回性行為をさせられたと述べている。
ジュフリーさんは、悪名高いエプスタイン元被告に性奴隷として利用され、アンドルー王子に性的虐待を受けたと告発し、世間の注目を集めた。
アンドルー王子は、ジュフリーさんの告発を繰り返し否定し、数百万ドルの和解金を支払って裁判を回避した。
英紙ガーディアンに掲載された回顧録の抜粋の中で、ジュフリー氏さんは、2001年3月にロンドンでチャールズ国王の弟であるアンドルー王子と会った時のことを記している。
アンドルー王子はジュフリーさんの年齢を当てるゲームで正解し、補足説明として「私の娘たちは君より少し年下だ」と付け加えたとされる。
ジュフリーさんとアンドルー王子はその後、ロンドン中心部にあるトランプ・ナイトクラブに行った。そこでアンドルー王子が「ダンスが下手で、大量に汗をかいていたのを覚えている」とジュフリーさんは回想した。
それからエプスタイン元被告の側近で元恋人のギレーヌ・マクスウェル受刑者のロンドンにある自宅に戻り、そこで性行為をされたという。
「彼は十分フレンドリーだったが、それでも特権意識を持っていた。私と性行為をすることが生得権だとでも言わんばかりだった」とジュフリーさんは記している。
翌朝、マクスウェル受刑者はジュフリーさんに「よくやった。王子は楽しんだようだ」と述べたとされる。
ジュフリーさんは、「タブロイド紙がランディ・アンディと呼ぶ男性にサービスを提供した対価」としてエプスタイン元被告から1万5000ドル(226万円)を受け取ったという。
米国とオーストラリアの国籍を持つジュフリーさんは4月25日、オーストラリアのウエスタンオーストラリア州の自宅で死去した。
回顧録は10月21日発売予定となっている。(c)AFP