イスラエル、ヨルダン川西岸の難民キャンプで建物を爆破
[ラマッラ/エルサレム 2日 ロイター] - イスラエル軍は2日、占領地ヨルダン川西岸にあるジェニン難民キャンプの建物を破壊した。パレスチナ国営通信社によると、この攻撃で約20棟の建物が破壊された。
破壊の様子を捉えた映像には、難民キャンプ内で同時に起きた複数の爆発の様子映っていた。上空には厚い煙が立ち込めた。
イスラエル軍は同都市で約2週間にわたり、パレスチナの過激派戦闘員を標的とした大規模軍事作戦を展開している。
イスラエル軍は2日、占領地ヨルダン川西岸にあるジェニン難民キャンプの建物を破壊した。写真は今年1月、イスラエルの攻撃の後、病院に集まる人々。ジェニンで撮影。(2025年 ロイター/Mohammad Ali)
パレスチナ自治政府のアッバス議長は米国に対しイスラエルの軍事作戦を終結させるよう求め、国連安全保障理事会に緊急会合の開催を要請した。
イスラエル軍は、西岸北部で建物23棟を破壊したと発表した。ジェニン政府病院の院長はパレスチナ国営通信社に対し、爆発で病院の一部が損傷したが、死傷者は出ていないと語った。
ジェニンには、イスラエル建国時の1948年の戦争で家を追われたパレスチナ人の難民キャンプがある。難民キャンプは数十年にわたり過激派活動の中心地となっており、イスラエル治安部隊による度重なる攻撃の標的となっている。
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