実質GDP10─12月期、年率+2.2%に下方修正 消費・在庫が下押し

内閣府が3月11日発表した昨年10─12期実質国内総生産(GDP)2次速報値は前期比プラス0.6%となった。年率換算ではプラス2.2%。2022年2月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 11日 ロイター] - 内閣府が11日公表した2024年10─12月期の実質国内総生産(GDP)2次速報は前期比プラス0.6%と1次速報のプラス0.7%から小幅下方修正された。年率換算も1次速報のプラス2.8%からプラス2.2%に引き下げられた。ロイター集計の民間予測は前期比・年率ともに1次速報と横ばいで、これを下回った。

<外食下押し、物価上昇で輸出目減り>

  GDPの過半を占める個人消費は、1次速報の前期比0.1%増から同横ばいに引き下げられた。自動車販売、外食サービスなどが下振れ要因。石油や天然ガスの価格が想定を下回り、民間在庫も寄与度が下振れした。

民間住宅も、リフォーム関連の減少で1次の前期比0.1%増から同0.2%減に下方修正された。輸出も、想定以上に物価が上昇したことによる目減りで、1.1%増から1.0%増に引き下げられた。

  一方、設備投資は前期比0.5%増から0.6%増に上方修正された。

  輸入は前期比2.1%減で1次速報と横ばい。公的需要も0.1%増で横ばいだったものの、内訳は政府最終消費が0.3%増から0.4%増に上方修正された一方、公的固定資本形成は0.3%減から0.7%減に下方修正されている。

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