米国株式市場=まちまち、来週のエヌビディア決算に注目
米国株式市場は、ダウ工業株30種とS&P総合500種は続落したものの、ナスダック総合はプラス圏で引けるなど、まちまちで取引を終えた。市場では米半導体大手エヌビディアが来週19日に発表する四半期決算のほか、米連邦準備理事会(FRB)の金融政策運営を見極めようとする動きが出ている。(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabは続落したものの、ナスダック総合(.IXIC), opens new tabはプラス圏で引けるなど、まちまちで取引を終えた。市場では米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tab
米株式市場は前日の取引で、エヌビディアなど人工知能(AI)関連株が売り込まれたことで急落。市場ではここ数日、米株高をけん引してきた大型AI関連銘柄の割高感を巡る懸念が相場の重しになっていたが、この日の取引でエヌビディア、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabのほか、データ解析企業パランティア・テクノロジーズ(PLTR.O), opens new tabは軒並み1%を超えて上昇した。
FRBが12月の次回会合で追加 利下げを決定するとの観測は ここ数日で後退。CMEフェドウオッチによると、12月の会合で0.25%ポイントの追加利下げが決定される確率は50%以下に低下。先週は67%だった。
エヌビディアが来週発表する四半期決算について、市場はAI半導体技術の主導権争いが失速していないか注目。ホライズン・インベストメンツ(ノースカロライナ州)の調査・戦略責任者、マイク・ディクソン氏は「エヌビディアの決算が失望を誘えば、(株価は)厳しい評価を受ける」と指摘。「ただ、すぐに押し目買いが入り、相場が下支えされる可能性もある」と述べた。
S&P500の11セクターのうち7セクターが下落。素材(.SPLRCM), opens new tabが1.18%、金融(.SPSY), opens new tabが0.97%、それぞれ下落した。
個別銘柄では、医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ(UNH.N), opens new tabが3.2%安。クレジットカード大手のビザ(V.N), opens new tabが1.8%安。共にダウ工業株30種の押し下げ要因になった。
S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.7対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は201億株。直近20営業日の平均は202億株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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