エリック・トランプ、「ビットコインは数年で100万ドルに達する」と予想(あたらしい経済)

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の次男であるエリック・トランプ(Eric Trump)氏が、8月29日に香港で開かれたカンファレンスで、「ビットコインは数年以内に100万ドルに到達する」と予測した。また中国による暗号資産(仮想通貨)の開発について「とてつもない力(a hell of a power)」だと述べた。 ビットコインは今年に入り18%上昇したが、100万ドルには程遠い。8月中旬には、トランプ政権の規制緩和と機関投資家による強い需要を背景に、ビットコインは過去最高の12万4,480ドルの値を付けた。なおカンファレンス同日の29日の取引価格は、11万ドルで推移しており、最高値から下落している。 エリック・トランプ氏はビットコイン・アジア(Bitcoin Asia)カンファレンスのパネル討論で「ビットコインが100万ドルに達するのは間違いない」と述べた。機関投資家の需要急増と供給制限を根拠に挙げた。 中国本土では暗号資産の取引が禁止されているが、同国政府は人民元建てステーブルコインをグローバルな利用拡大のために導入検討していると、ロイター(Reuters)が関係者の話として8月20日に報じた。 香港は5月にステーブルコイン法案を可決し、米国や周辺各国と並んでグローバルなデジタル資産ハブの地位確立を目指している。 父のドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が近く暗号資産について協議するかと問われたエリック・トランプ氏は、「両国ともにデジタル通貨を世界の誰よりもよく理解している」と答えた。 トランプ・オーガナイゼーション(Trump Organization)のエグゼクティブ・バイスプレジデントであるエリック・トランプ氏は、「ビットコインコミュニティは、父が2度目の米大統領になる前から父を支持してくれていた」と述べた。 また同氏は「その支援が十二分に報われることを願っている。私たちはこのコミュニティを愛しているし、信じている」と語った。 トランプ一家は過去1年で複数の暗号資産関連事業に進出しており、暗号資産取引所、ステーブルコイン、ビットコインマイニング事業、デジタル資産ETFなどを手がけている。 エリック・トランプ氏と兄のドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏が支援するビットコインマイナーは、来月のナスダック(Nasdaq)上場に向けて準備を進めている。 バイナンス(Binance)創業者のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao:CZ)氏は、同日別のパネルで、米国が先進的な規制の「前例を作っており」他国政府に行動を促していると述べた。 ※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。 Eric Trump sees bitcoin hitting $1 million, praises China cryptocurrency role (Reporting by Summer Zhen and Jiaxing Li in Hong Kong, additional reporting by Ankur Banerjee in Singapore; Writing by Scott Murdoch; Editing by Aidan Lewis and Gareth Jones)

大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)

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