トランプ氏、キーストーンXLパイプラインを「今すぐ」建設すべきだ

Jennifer A Dlouhy

  • トランプ氏はキーストーンXL復活を望むとし、「簡単な認可」約束
  • パイプラインの開発会社サウス・ボウは復活に関心がないと表明

トランプ米大統領は24日、原油パイプライン「キーストーンXL」について、開発会社が既に同プロジェクトから撤退しているにもかかわらず、復活させたいとの考えを示した。

  トランプ氏は「無能なバイデン政権が悪意を持って中止させたキーストーンXLパイプラインを建設していた会社は米国に戻り、今すぐ建設すべきだ!」と自身のソーシャルメディアネットワークに投稿。自身の政権は前政権と「全く異なる」とし、「簡単な認可とほぼ即時のスタート」を約束した。

  「彼らがだめなら別のパイプライン会社でもいい。われわれはキーストーンXLパイプラインの建設を望んでいる!」と同氏は付け加えた。

  カナダのオイルサンドから米ネブラスカ州に原油を輸送することを目的とした全長1200マイル(約1931キロメートル)の同パイプラインを、オバマ元大統領は2015年に環境懸念から却下。それ以来、同プロジェクトは政治的な駆け引きの対象となってきた。

  トランプ氏は1期目にキーストーンXLの復活を試みたものの、バイデン前大統領は21年1月の就任から数時間後に認可を取り消した

  10年余りキーストーンXLを推進していたカナダのTCエナジーからスピンオフした原油パイプライン事業会社サウス・ボウは、復活に関心がないと表明している。同パイプラインの一部は既に解体され、主要な許可は失効している。

  トランプ氏は既に、同パイプラインの認可を取り消したバイデン前政権の大統領令を撤回しており、少なくとも理論的には同プロジェクトの復活に道を開いている

原題:Trump Wants Canada’s Keystone XL Oil Pipeline Built ‘Now’ (1)(抜粋)

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