手持ちのWindows PCがSteam Deckに生まれ変わる?

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これはいつかきた道だったり…?

着々と迫るWindows 10サポート終了期限。もう安心して使えなくなるはずだったPCを、意外にもサクサクとPCゲームがプレイできるマシンへ切り替えられてしまうかもしれません。まずは一部のポータブルゲーミングPCを、Windows OSからValveSteamOSスイッチできるようになりましたよ!

手持ちのマシンがSteam Deckに生まれ変わる?

すでにコストパフォーマンスに優れる携帯ゲーミングPCとして圧倒的な地位を築いている「Steam Deck」ですが、ライバルは多いです。Microsoft(マイクロソフト)としては、数あるPCメーカーへ、Windows 11が搭載されたハンドヘルドデザインのPCを続々と出してもらいたいところ。

ここ数年で、このジャンルのポータブルPCが一気に出そろいましたよね。

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Valveは他社製のPCにSteamOSインストールしてもらい、いわば続々とSteam Deckまがいの携帯ゲーミングPCが世にあふれることで、さらなるシェア拡大を狙っています。その第一弾として、Ver.3.7.8のSteamOSが、オフィシャルに開放されました。

まずは既定路線だった「Lenovo(レノボ)Legion Go S」での動作が保証されているほか、AMD製チップを備えるポータブルゲーミングPCであれば、基本的に互換性があるとされています。つまり、ASUSのROG Allyシリーズやら、AYANEOにGPDなどなど、かなり幅広くインストールできるモデルはあるということになるでしょう。

目指すは全Windowsマシンが対象?

すでに自分のWindowsマシンへSteamOSを勝手インストールしてみたチャレンジャーたちから、その軽快なPCゲームのプレイスタイルが好評のようです。実際にWindows 11の動作環境と比較した場合、やっぱりWindows OSはゲームに特化したものでないため、いろいろバックグラウンドで動いて、携帯ゲーム機としては重く感じられるみたい。しかもSteamOS版にすれば、販売価格も2万円ほど下がりそうですしね~。

では、もうポータブルゲーミングPCだけに限定せず、どんなWindowsマシンにでも入れられるようにすれば? そんな声もありますが、まだ「Chrome OS Flex」ほど幅広くは入れられません。そもそも今回の「SteamOS Compatible」というある程度の互換性が保証されるマシンのラインナップを見ても、Intel製プロセッサが採用されているMSIのポータブルゲーミングPCだとダメ。きっと新しくAMD製に舵を切った「MSI Claw A8」なら大丈夫でしょうけど。

やっぱり携帯ゲーミングPCを念頭に置いた、ワンボタンでのスリープや瞬時に復帰するモードの対応など、一般的なWindowsノートPCとは異なる仕様が想定されているのでしょう。あくまでもライバルは、Nintendo SwitchスタイルでPCゲームができるSteamOSという位置づけでしょうからね。

とはいえ、Valveは目標として、あらゆるWindowsマシンへスムーズにインストール可能なSteamOSの開発を掲げてもいるそうです。今秋までに間に合えば、手持ちのWindows 10ノートPCを、Steam Deck化させて使い続けられたりして?

Source: Valve

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