マルコ博士「レッドブルは角田裕毅を軽視していない」ペレス崖っぷち！コラピント脱落か？

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ヘルムート・マルコ博士は、不調が続いているセルジオ・ペレスの後任候補として、角田裕毅を「軽視しているわけではない」と主張した。

■ホーナー代表「ペレスはモナコからひどい」

カタールGPでのスプリント予選では、マックス・フェルスタッペンが6番手を確保した一方で、ペレスは10グリッドも後方からのスタートとなるなど苦戦が続いた。ペレスは、シャルル・ルクレール（フェラーリ）との接触を非難していた。

クリスチャン・ホーナーはペレスに警鐘を鳴らした。

「シャルルとの出来事が正確に何だったのかは分からない。残念ながら、チェコ（ペレス）はクルマのポテンシャルを引き出せず、SQ2進出を逃した。彼は今、本当に良い結果が必要としている。モナコ以来、ひどいシーズンを送っている」

ペレスは木曜に「2025年までの契約がある」とし、2025年もフェルスタッペンのチームメイトであると主張しているが、マルコ博士はアブダビGP後に彼の将来を決定する会議が開かれると数日前から繰り返し述べている。

マクラーレンのランド・ノリスは、競争力のあるチームメイトがいないフェルスタッペンははるかに楽だと考えている一方で、ペレスの苦戦が原因でレッドブルはコンストラクターズ選手権を勝てなかったと非難している。

■コラピント「ただ待つのみ」

一部のパドック関係者は、レッドブルがフランコ・コラピントをウィリアムズから引き抜く契約をすでに交わしていると考えているが、ウィリアムズのジェームス・ボウルズ代表は金曜日にこれを否定した。

「興味は持たれているが、現時点ではそれ以上のことは言えない。彼がどのチームに所属するのか、あるいは所属しないのかを確かめる前に、それらのチームは来年に向けて自分たちが持っているシートと持っていないシートを把握する必要があると思う」

また、21歳のコラピントは最近のクラッシュを考えると、RBへの配置が考えられている可能性もある。

コラピントは「もし来年、ステアリングを握れなくなったら、ただ待つだけだ」と『レキップ』に語っている。

■ローソン「評価されている」

ペレスの後任候補として最有力と見られるのはリアム・ローソンだが、RBを含めて来季の契約は保証されていない状況だ。

「自分のパフォーマンスは評価されている。これらのレースは重要になる。だけど、来シーズン自分がどこでレースをするのか、また、選手権に参加できるのかどうかさえわからない。全体的に見れば、ベガスでのレースを除けば結果は悪くなかった。もうあんな週末は2度と経験したくない。」

■角田は候補者だが、ミスが目立つと指摘

一方、角田は経験や進化を考えると、ペレスの後任候補として理論的には最有力だと考えられるが、2026年からホンダがアストンマーティンへ移行する関係で、レッドブルが角田を重視していないと見られている。角田は、レッドブル・レーシングから軽視されていると感じていることを、カタールで示唆した。

これに対し、マルコは「軽視しているわけではない」と強調した。

「ブラジルとラスベガスでは非常に良いレースをしたが、メキシコでは2度もクラッシュした」と指摘する。

「彼は感情をコントロールできるようになってきている」とマルコ博士は角田を評価し、ローソンと角田がペレスの後任候補であることを認めた。

「イエスだと言えるね。エンジニアや他の人たちが評価を下すだろう」

しかし、「ユウキの最大の問題は一貫性の欠如だ。改善はしているが、テニスで言うところのアンフォーストエラー（自分に原因があるミス）を犯している」と指摘した。

■「全てはペレス次第」ラスト2戦で角田裕毅の運命も決まる？

マルコは、ペレスのパフォーマンス不足をレッドブルが無視することはできないと述べた。

「1台のクルマだけでは世界チャンピオンにはなれないからね。」

チーム代表のホーナーは次のように述べた。

「我々はチェコを助けようとしている。彼が（最後の）2戦で強力なレースができることを本当に願っているよ」

また、2025年について、ホーナーは次のように付け加えた。

「それはチェコ次第だ。彼は我々のドライバーであり、契約も継続中だ。彼が来季チームで何をしたいかを決定するまでは、他のドライバーについて話すつもりはないよ。」

ラスト2戦のペレスのパフォーマンス次第で、角田裕毅の来季のシートも決まりそうだ。