カザフスタンで旅客機墜落、67人搭乗 32人生存
12月25日、 アゼルバイジャンからロシアへ向かっていたアゼルバイジャン航空の旅客機がカザフスタン西部のアクタウ近郊に墜落した。写真は墜落現場をドローンより撮影(2024年 ロイター/Azamat Sarsenbayev)
[アスタナ/トビリシ/バクー 25日 ロイター] - アゼルバイジャンからロシア南部チェチェン共和国に向かっていたアゼルバイジャン航空のエンブラエル(EMBR3.SA), opens new tab190型機が25日、カザフスタン西部のアクタウ近郊に墜落し、38人が死亡した。生存者29人が病院で治療を受けている。
ロシアの航空規制当局は、鳥の衝突(バードストライク)による事故の可能性を示唆したが、航空専門家からは懐疑的な声もあがっている。
チェチェンでは今月、ウクライナによる無人機攻撃があったとされているが、ウクライナは認めていない。墜落機の飛行経路上にある最寄りのロシアの空港は25日朝閉鎖された。
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、入手した情報によれば墜落した旅客機は悪天候のため進路を変更したが、墜落の原因は不明で徹底的な調査が必要だと述べた。
墜落現場の映像には、飛行機が急降下後に墜落して炎上し、その後濃い黒煙が上がる様子や、負傷した乗客が機体の一部からよろめきながら降りてくる姿が映っていた。
航空会社によると旅客機はアゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグロズヌイに向かう予定だったが、アクタウから約3キロメートルの地点で緊急着陸を強いられたとしている。
カザフスタン当局は調査チームを設置。アゼルバイジャンと協力して調査にあたる。
アゼルバイジャンのアリエフ大統領は、墜落の報を受け、訪問先のロシアから帰国することになった。ロシアのプーチン大統領は哀悼の意を表した。
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