NY外為市場=ドル上昇、ポジション調整の動き
終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対して上昇した。最近のドル売りの反動からポジション調整の動きが出た。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[ニューヨーク/ロンドン 13日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対して上昇した。最近のドル売りの反動からポジション調整の動きが出た。ただ、トランプ米政権の貿易政策を巡る懸念から見通しには不透明感が強い。
また、トランプ大統領はこの日、欧州連合(EU)が米国産ウイスキーへの課税措置を撤廃しなければ、欧州から輸出されるワインなど全てのアルコール製品に200%の関税を賦課する方針を表明。金融市場の混乱と景気後退(リセッション)懸念が一段と高まる恐れがある。 もっと見る
米労働省が発表した2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比で横ばいだった。市場予想は0.3%上昇だった。横ばいとなるのは、2024年7月以来、7カ月ぶり。 もっと見る
UBSのFXストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、ドルはこのところ大幅に下げていたものの、関税に関するニュースが依然続き、また4月序盤に相互関税の発動を控える中、「ドルが回復基調に向かう可能性はある」という見方を示した。
主要通貨に対するドル指数は0.2%高の103.80。
円は対ドルで0.39%高の1ドル=147.84円となった。
日銀の植田和男総裁が参院財政金融委員会で、マネタリーベースや日銀のバランスシート、日銀当座預金の規模について「現状はやや大き過ぎる」と述べた発言に対する反応は限定的だった。 もっと見る
ユーロは対ドルで0.28%安の1.0856ドル。それでも、今週序盤に付けた5カ月ぶり高値となる1.09470ドル近辺で推移している。
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