長期金利、市場と日銀の見方に大きな齟齬ない=植田総裁

 3月12日、日銀の植田和男総裁(写真)は衆議院財務金融委員会で、長期金利は「市場で自由に形成されることが基本だ」と改めて話し、昨年来の上昇傾向は市場における経済・物価情勢の見方や海外金利の変化などを反映したものとの認識を示した。1月24日、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 12日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は12日の衆議院財務金融委員会で、長期金利は「市場で自由に形成されることが基本だ」と改めて話し、昨年来の上昇傾向は市場における経済・物価情勢の見方や海外金利の変化などを反映したものとの認識を示した。その上で「市場の見方とわれわれの見方の間に大きな齟齬(そご)はない」と述べた。

階猛委員(立憲)の質問に答えた。

植田総裁は、長期金利の最大の決定要因の一つは将来の短期金利に関する市場の予想で「それを反映して長期金利が動くのは自然な姿」とも話した。将来の短期金利を決定する際にどういう考え方を取るのか、市場に対して分かりやすく発信し続けていく方針を示した。

長期金利上昇による財政への影響を巡り「中長期的な持続可能性について常に配慮していただきたい」とも述べた。

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