とんかつ店もしゃぶしゃぶ店も悲鳴 国産豚肉“最高値”いつ安く?
黄金色に輝く衣をまとった「とんかつ」。 東京・上野にある洋食店。毎朝、厳選して仕入れる国産の豚肉が自慢です。 そんな絶品とんかつに欠かせない豚肉の価格が。 ぽん多本家 主人 島田良彦さん 「どんどん(仕入れ値が)上がっている」 「(Q.上がっている?)上がっている」 現在、国産豚肉の卸売価格は右肩上がりで、18日時点では史上最高値となる1キロ948円を記録しました。 この記録的な値上がりを受け、店も苦渋の決断です 「少しずつ(価格を)上げている。しょうがない」
この状況に独自の対策を試みている店もありました。 浅草にある国産肉の食べ放題が人気のしゃぶしゃぶ店。鮮やかなピンク色をした北海道産豚肉をこだわりの昆布だしにサッとくぐらせ頂きます。 しかし、ここでも価格高騰の影響は大きく…。 しゃぶしゃぶ但馬屋 浅草ROX・3G店 店長 待山太郎さん 「年々(豚肉の価格が)上がっている。大体1キロで1480円とか1500円近くになっている」 店によると、以前に比べて1キロあたりでおよそ400円も仕入れ価格が上がったと言います。 そして、この食べ放題、仕入れる量も規格外でした。 待山さん 「平均で大体200〜250キロ。多い時だと300キロくらいになる」 しかし値上げはせずに提供を続けています。その秘密は、店内で提供している野菜類の一部を既製品から店内での仕込みに変更し、価格を抑えています。 こちらの大根おろしは…。 待山さん 「大根おろしが既製品だと1100円前後。普通の大根だと80円くらいで買える」 店内で仕込むことで、なんとおよそ1000円も仕入れ値が安くなります。 待山さん 「仕込みに関しては大変にはなってしまうが、価格には変えられないところなので」
スーパーの店頭を取材すると、こちらの豚小間肉100グラムあたり149円です。この値段はどうなのでしょうか。 セルシオジャパン 鶴田聡部長 「今年の春先で言ったら、豚小間肉で言えば100グラム109円で売っていたのが、現在は100グラム149円」 高騰の要因として、養豚場は暑さで餌(えさ)を食べなくなり育ちが悪くなることに加え、去年の夏の暑さで豚の体力が低下し受胎率が下がったことも理由の一つとみています。これには消費者も…。 「本当に高い時は高い。昔の牛肉並みの値段」 例年9月上旬には価格が落ち着いてくると言いますが、今年は下旬以降にずれる可能性もあるといいます。
テレビ朝日