F1日本GP、ホンダ初優勝60周年マシンがファン沸かせる…三笠宮家の彬子さまと瑶子さまも観戦

決勝で一斉にスタートするマシン(6日、鈴鹿サーキットで)=青木瞭撮影

 F1日本グランプリ(GP)は6日、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で決勝が行われ、3日間にわたる熱戦に幕を下ろした。日本勢では角田裕毅選手(24)がレッドブルに移籍して初めての決勝となり、サーキットは例年以上の盛り上がりを見せた。

 鈴鹿サーキットを運営する「ホンダモビリティランド」によると、日本GPの開催地が鈴鹿に戻った2009年以降で最多となる26万6000人が6日までの3日間で来場した。

 角田選手はスタート時から2位上げて12位で終えた。日本らしさを感じさせるマシンで走行する姿で母国のファンを沸かせた。

1965年のホンダのマシンをモチーフにしたレッドブルのマシン

 レッドブルはホンダからエンジンなどの技術協力を受けている。ホンダがF1で初優勝をしてから60周年にもあたることから、初優勝した車体「RA272」をモチーフにした、日の丸の赤と白を基調とした特別塗装のマシンで疾走した。

ヘルメットは市川團十郎さんが監修

公式アンバサダーを務める市川團十郎さんがデザインを監修した角田選手のヘルメット

 角田選手が着用したヘルメットも日本GP特別仕様。大会アンバサダーを務める歌舞伎俳優・市川團十郎さんが監修した。 隈取(くまど) りや 仁王襷(におうだすき) をあしらったデザインで、後頭部に描かれる角田選手のカーナンバーは團十郎さんが直筆した。

 愛媛県愛南町、会社員の男性(58)は、レッドブルのマシンについて、「日本的な色合いで、桜とも映える」と話していた。角田選手については、「残念だけど、(移籍後)初戦なので仕方がない」と語った。

瑶子さまはモータースポーツ好き

 三笠宮家の彬子さまが6日、鈴鹿市を訪問し、F1日本GPを観戦された。

 彬子さまは午前11時過ぎに鈴鹿サーキットに到着された。「日本GPの決勝戦が世界最高のサーキットとも称される鈴鹿サーキットで開催されますことを大変うれしく思います」とおことばを述べ、レースを観戦された。

 この日は妹の瑶子さまも私的にサーキットを訪れ、大会を観戦された。瑶子さまは今年、国内最高峰の自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)」の名誉総裁を務め、3月に鈴鹿で開かれた初戦も観戦されるなど、モータースポーツ好きとして知られている。

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