可愛いからと送ったニコニコ絵文字。Andoridユーザーには、煽り倒しているように映っていた

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

iPhoneとAndroidを隔てる悲しき壁。

絵文字って、開いたスマホによって見た目が微妙に違うんです。スマホの環境に合わせて表示されるので、iPhoneの画面で見えている絵文字、Androidでは違って見えてます

iPhoneで見えているのが、Appleが提供している「Apple Color Emoji」。Android端末の中でもPixelなどで見られるのが、Googleの「Noto Color Emoji」です。ちなみにAndroid端末の絵文字はメーカーごとに異なることがあるようで、事態をさらに複雑にしている...。

もしかしたらあなたが送ったその絵文字、デザインの違いで意図した通りに伝わっていないかも?

iPhoneとGoogle Pixelで、驚きの絵文字の違い、比べてみました。

え、こんなにデザイン違ったの?

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

こんな感じで基本的にはほぼ一緒なんですが、中にはデザインが結構違うものも。

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

たとえばGoogleの太陽やピエロは子供向けな印象で、龍は向きが違い、コンビニに関してはそもそものデザインが大違い(Googleの方はファミマとセブンを足した感じでちょい馴染みある雰囲気)。

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

こちらの絵文字、iPhoneでは正座してますが、Pixelでは片膝立ちしてます。

この絵文字の、統一名称であるUnicode Nameは「Kneeling Person(ひざまづく人)」です。「ひざまずく」といえば、日本では両膝ついてそうなイメージですが、「Kneeling」という言葉自体に両膝か片膝かを限定する意味はありません。なので世界的に見れば、片膝でもおかしくないわけですね。

ただ、iPhoneユーザーが反省の意味を込めて、「正座してるからこの絵文字つけとこう」と送った相手がPixelユーザーだった場合、「何?なんか待機してるの?」「え?プロポーズ?」なんてすれ違い、起きかねないから恐ろしや。

Googleの動物たちは、ゆるくて可愛い

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

動物たちのデザインの違いは顕著です。Googleの絵文字はゆるキャラ感あって可愛い。でも、Appleのはやたらリアル。

Google端末のユーザーが、可愛い雰囲気を出すためにゆるい動物絵文字を入れたとしても、Apple端末のユーザーにはショックを与えかねないのでご注意を。リアルサソリを送りつけられた日にはたまったもんじゃありません。

地雷顔絵文字には要注意

そして、肝心なのが顔の絵文字です。相手へ感情を伝えるのに便利な絵文字ですが、もしデザインの違いで伝えたいニュアンスが変わってしまったら一大事。

しかし、それがあるんですよね、地雷顔絵文字

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

見比べていてゾッとしたのが、両手を広げてニコニコ笑っている、この絵文字です

Apple製品では、今にもハグしてきそうな可愛げがありますが、Pixelの方では、顔がなぜか傾いていて、視線が見下しているように見え、不敵な笑みを浮かべているように感じる、なんとも不気味なデザインに。これ、煽られてるように感じたんですが、私だけ!?

「お仕事終わったー?お疲れ〜」の同じ文章でも、iPhone側で見れば、純粋に労われ、なんなら手を振って応援してくれているようにも感じる。

しかしPixelで見てみると、「お前まだ仕事終わってないのかよ、無能か」と裏の声が聞こえてきそうな雰囲気に様変わりするではないですか。考えすぎか...それとも...。

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

顔の絵文字は他にも結構違いがあって、たとえば、この爆笑絵文字、Googleの方が角度がついていて、より笑い転げている感が増してます。

号泣している絵文字は、Googleでは流れた涙が溜まっていて、Appleのものより悲しんでいる感マシマシ。

カチコチな絵文字では、Googleの方が寒そうじゃありません?

iPhoneユーザーの意図より、Pixelユーザーにはオーバーに伝わっているかもしれません。

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

ちなみに、デバイス系の絵文字。Appleは当然Appleデバイスのデザインですが、Google系端末に送るとしっかりジェネリックな感じに変換されます。Apple Watchはもはや普通の時計に。

左: Apple Color Emoji 右: Noto Color Emoji

比べていて気づいたんですが、人種のバリエーションは、Googleの方が種類豊富。へぇ〜。

全体的に、Googleの絵文字の方がフラットで可愛らしいデザイン。Appleはリアルで、シンプルなイメージです。

インスタのストーリーで、あなたのスマホ、バレてます

ちなみに、Instagramで絵文字付きのストーリーをあげている方。あなたがどっちのスマホを使っているかバレてます。

Instagramのストーリーは文字情報を送るものではなく、画像として作成されるため、入力した絵文字はそのまま他のユーザーに表示されます

自分のスマホだけ見てると気にもとめませんが、実は微妙なずれ、生まれてたんですね。

皆さんは、どのメーカーの絵文字が好きですか? iPhoneユーザーの私は、Googleの可愛い動物系の絵文字だけ、使えるようになりたいです。

Image: 小野寺しんいち

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