スマホ vs 一眼カメラ!食べ物写真を撮り比べたらこうなった
料理が出てきたら、まずはスマホで写真を撮る。そんな風景、今ではすっかり日常の一部ですよね。スマホのカメラは年々進化していて、明るさや色合いの自動補正、AIによる編集機能なども手伝って、誰でも簡単に“映える”写真が撮れるようになりました。
ふとこんな疑問が浮かんだことはありませんか?「今どき、わざわざカメラって必要なの?」と。
そんなモヤモヤを晴らすべく、今回はスマホと一眼カメラで同じ料理を撮り比べてみました。一体どんな違いが出るのか?「スマホでじゅうぶん」と言われがちな一眼カメラの魅力に迫ります。
スマホと一眼カメラで食べ物を撮ってみた!その差は写真でわかる?
多くの人がよく写真を撮る「食べ物」。そんな人気の被写体で、スマホと一眼カメラの撮り比べをしてみました。
スマホは最新の「iPhone」と「Pixel」を使用。一眼カメラはキヤノンのミラーレス一眼で「EOS Kiss M」。2018年発売で、ファミリー層など特に初心者に人気の機種です。もともと10万円くらいの価格なので、今回比較対象となるスマホよりも安いカメラです。スマホも一眼もどちらもオートモードを中心に、特別な設定はしていません。
読者の皆さんもぜひ「どちらが美味しそうに撮れているか」「どちらがよりリアルできれいに撮れているか」を考えながらスマホと一眼の写真を見比べてみてください。
まずはサラダの写真から。
スマホ(Google Pixel 9 Pro)で撮影一眼カメラ(Canon EOS Kiss M)で撮影左がスマホ、右が一眼カメラ次にピザの写真。
スマホ(Apple iPhone 16 Pro)で撮影一眼カメラ(Canon EOS Kiss M)で撮影左がスマホ、右が一眼カメラアイスとチョコレートケーキ。
スマホ(Apple iPhone 16 Pro)で撮影一眼カメラ(Canon EOS Kiss M)で撮影左がスマホ、右が一眼カメラ最後にフライドポテト。
スマホ(Google Pixel 9 Pro)で撮影一眼カメラ(Canon EOS Kiss M)で撮影左がスマホ、右が一眼カメラどこが違う?写真を見比べて分かったこと
さて違いが分かりましたか?
写真を比べてみると、いくつか明確な違いが見えてきます。まず注目してほしいのは「線の描写」です。スマホカメラで撮った写真は一見きれいに撮れているのですが、線のひとつひとつがハッキリと強調されすぎていてどこか不自然な描写です。くっきりしすぎているあまり、どの食べ物も固そうな質感に見えて、少しリアルさに欠ける印象があります。
一方で一眼カメラは線の描写が非常に繊細です。線の太さがハッキリ見えるところもあれば、自然にボケていてリアリティがあります。たとえば、モチっとしたピザ生地の弾力感や、揚げたてのフライドポテトのカリカリ感、アイスのじんわり溶けていく様子が、まるで目の前にあるかのように伝わってきます。
左がスマホ。右が一眼。スマホ写真は線がくっきりしすぎていて描写が画一的。一方で右側の一眼の写真は野菜の茎の部分はシャキッとしていて葉っぱはやわらかそうです。非常に繊細な違いを記録できています。左がスマホ。右が一眼。やはりスマホ写真のほうがくっきりとしているのですが、全体的にゴツゴツ、ぶつぶつしていて、それが不自然な印象を与えています。一眼の写真は鮮明でありながら溶けたチーズや、ピザ生地のやわらかさが伝わってきます。さらに陰影や色味の再現性も異なります。スマホカメラは、明るいところから暗いところまで全体的にバランスをとって見えるように記録する傾向があります。それはそれでキレイに感じることもあるのですが、今回の食べ物の写真の場合だと補正されすぎていて不自然さがあります。
一眼カメラでは、光の陰影が自然に表現され、発色も良好なので「おいしそう」と感じられる仕上がりになっています。さらに背景になだらかにボケることで立体感やリアリティもあります。
左がスマホ。右が一眼。左から光が入ってきているのですが、明るいところから暗い影の部分へのグラデーションが一眼の写真のほうが滑らかです。左がスマホ。右が一眼。一眼の写真は陰影や立体感がとてもリアルです。色は好みもありますが、筆者には一眼の写真のほうがおいしそうな色だと感じました。初心者にこそ一眼カメラを使ってほしい理由
一眼カメラは操作が難しいと思われがちですが、最近のモデルは初心者向けのオートモードも充実しています。今回の撮影でも、特に複雑な設定はしていませんが、スマホとはひと味違う写真が撮れました。
「スマホではそこそこだけど、一眼カメラなら写真がグッと良くなる」ーーそんな実感を持つことで、撮る楽しさや作品づくりの面白さにも気づけます。カメラを持って出かけたくなる、そんな気持ちになるのも、一眼など専門的なカメラの魅力のひとつです。
まとめ|スマホでも撮れる、でも一眼ならもっと楽しい!
スマホでも十分きれいに写真が撮れる時代。でも、一眼カメラにはスマホとはまた違う「写真の世界」があります。例えば今回見たような「食べ物」の写真では、色や質感の描写などで大きな差が出ることも。
皆さんはスマホと一眼カメラの写真の違いをどう思いましたか?
日常の何気ないシーンや家族と過ごす生活の写真を撮る "くらしフォトグラファー"。特別ではない平凡な毎日を撮ることの魅力や価値を発信しているほか、お気に入りの撮影スポットを紹介しています。 ブログやYouTubeなど各種メディアでは自分の使っているガジェット情報を発信。得意分野はカメラ・スマホ・パソコン・バッグ類など。明日から使える写真撮影のコツや、あると生活が便利になるアイテムなどを分かりやすく紹介しています。 神戸ファインダー / ピークデザインのある暮らし / シタタカライフ など複数のウェブサイトを運営。1989年生まれ / 兵庫県神戸市育ち