英ヘンリー王子、王室との和解を望むと語る 自身の警護体制縮小に関する控訴却下後

ヘンリー王子は英国時間5月2日、自身の警護体制縮小という英国政府の決定に対する訴訟が棄却されたことを受けたインタビューで、英国王室との和解を望んでいると語った。判決には失望したとしつつも、「これ以上争い続ける意味はありません、人生は貴重です」と述べた。 BBCによると、英国の裁判所は英国時間5月2日、ヘンリー王子の控訴を棄却した。2020年にヘンリー王子が主要王族の地位を退いた後、警護体制を縮小した政府委員会の決定は「賢明」であったと判断した。 ヘンリー王子は、委員会の決定は王室の影響を受けており、父(チャールズ国王)は「この警護問題のせいで私と話そうとしません」と主張した。 サセックス公爵(ヘンリー王子)は、自身と家族の一部との間には「非常に多くの意見の相違」があったと付け加え、それでも彼らを「許しました」とし、「家族との和解を強く望んでいます」と述べた。 ヘンリー王子は、父親の年齢を理由に家族間の対立を終わらせたいと考えているようであり、76歳の国王に「あとどれくらいの時間が残されているかわかりません」とし、「これ以上争い続ける意味はありません、人生は貴重です」と語った。 BBCの報道によると、チャールズ3世国王は2024年初頭にがんと診断され、治療は成功している。 ヘンリー王子はBBCに対し、警護体制の変更により、家族から招待されない限り安全に英国へ帰国することはできないとし、敗訴後には「現時点で妻と子どもたちを英国に連れ戻すことは考えられません」と述べた。 英国のメディアパーソナリティであるピアーズ・モーガンは、ヘンリー王子とメーガン妃(サセックス公爵夫人)から称号を剥奪すべきだと述べ、「彼らは(チャールズ3世国王への)攻撃を決してやめないでしょう」と付け加えた。 王室の主要メンバーは、主にロンドン警視庁王室警護課によって提供される24時間体制の警護を受ける。その他の王室メンバーの警護レベルは、場所、潜在的なリスク、公務に従事しているかどうかによって変動する。 ヘンリー王子が英国で受ける警護レベルは、2020年に主要王族の地位を退き、妻と第一子と共に米国に移住した後に引き下げられた。それ以降、彼の英国内での警護措置はケースバイケースで検討されており、彼とその家族の行動や移動場所によって警護内容は異なり、事前通知が必要である。王子は昨年、この決定に対する訴訟で敗訴し、控訴裁判所に持ち込んだが、5月2日金曜日に再び敗訴した。 ニューヨーク・タイムズによると、裁判官の一人は、警護の縮小は「サセックス公爵が王族の公務から退き、英国を離れたことに対する、理解可能でおそらく予測可能でもある反応」であると述べた。ヘンリー王子は、自身のケースは「王室・公人警護執行委員会 (the Protection of Royalty and Public Figures committee)」ではなく、家族の警護ニーズや彼らに対する脅威を評価する「リスク管理委員会(the Risk Management Board)」によって扱われるべきだったと主張していた。 BBCによると、裁判所はヘンリー王子が自身、妻、そして二人の子どもたちが直面する脅威について「説得力のある」主張を行ったことも認めたが、彼の「不満感」は「法的な主張には結びつかない」と指摘した。王子は近年、数回英国を訪問しており、2023年の父の戴冠式や2022年の祖母エリザベス2世女王の葬儀のために訪英した。メーガン妃は葬儀には参列したが、戴冠式には出席しなかった。

Antonio Pequeño IV

Forbes JAPAN
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