海岸に保育士女性の遺体、外出前に21歳容疑者と通話履歴…死体遺棄容疑で逮捕・殺人容疑も視野

 宮城県岩沼市の海岸で13日、仙台市太白区鹿野、保育士 行仕(ぎょうじ) 由佳さん(35)が遺体で見つかった事件で、県警は26日、岩沼市土ヶ崎、職業不詳佐藤 蓮真(れんま) 容疑者(21)を死体遺棄容疑で逮捕した。殺人容疑も視野に捜査する。

規制線が張られた現場周辺(14日午前7時52分、宮城県岩沼市下野郷で)

 発表によると、佐藤容疑者は12日午後7時40分頃~同8時45分頃、行仕さんの遺体を岩沼市下野郷の砂浜に遺棄した疑い。2人は知人関係という。県警は認否を明らかにしていない。

 行仕さんは12日午後7時頃、小学生の子どもと暮らしていた自宅を1人で出たまま行方が分からなくなった。外出の約40分後には、1人でいる姿が防犯カメラに映っていた。

 捜査関係者によると、佐藤容疑者のスマートフォンには、行仕さんが外出する前に2人で通話していた履歴が残っていた。

 行仕さんの死因は刃物のようなもので胸などを複数回刺されたことによる失血死で、県警は殺人・死体遺棄事件と断定し、14日に捜査本部を設置していた。凶器や、行仕さんのスマホは見つかっていないという。

 遺体が見つかった海岸は行仕さんの自宅から南東に約14キロ離れており、現場の最寄り駅からも徒歩で1時間程度かかる。行仕さんは車を持っておらず、県警は佐藤容疑者の車を押収するなどし、足取りを調べている。

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