トランプ・ゼレンスキー会談 欧州首脳陣も同席…狙いは?
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このあと行われるゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談。そこに、ヨーロッパ各国の首脳らも急きょ、参加することになりました。その狙いとは。
なぜヨーロッパ首脳陣 勢ぞろい?
ホワイトハウスにヨーロッパの首脳らが集う異例の会議。その主役たちがSNSを更新しています。
およそ8時間後、ホワイトハウスで開催されるゼレンスキー大統領とトランプ大統領の首脳会談。そこにドイツやフランスなど5カ国の首脳に加え、EU(ヨーロッパ連合)、NATO(北大西洋条約機構)の首脳らヨーロッパの名だたる面々が同席することになりました。
アメリカメディアは、その背景についてこう報じています。
トランプ大統領はこれまで、ウクライナとロシアの停戦合意を追及してきました。しかし15日、プーチン大統領との会談の後、態度が一変。
プーチン大統領が繰り返し主張してきた、和平合意を目指す方針を明らかにしたのです。これに対してニューヨーク・タイムズは「トランプ氏はプーチン氏に屈服した」と批判しています。
ロシア寄りともとれる態度を見せるトランプ大統領が、プーチン大統領の提示した条件を受け入れるよう迫ってくる可能性があるというのです。
今回の会議の焦点は、米ロ首脳会談の後、トランプ大統領が示した2枚のカードについてです。
1枚目のカードは「領土の割譲」です。ロシアは戦線を凍結する見返りに、ウクライナ東部のドンバス地方を譲るよう求めているといいます。トランプ大統領は、ロシアが事実上併合したクリミア半島の割譲を認めることなどが、和平交渉の条件になるとSNSで示唆しました。
2枚目のカードが「安全の保証」です。戦闘終了後、アメリカとヨーロッパ各国がウクライナに安全の保証を提供することは、ロシアも容認しているとCNNは報じています。
さらに今回の会議では、プーチン大統領を含めた三者会談の実現に向けての話も議題に上がるとみられています。