「地獄に落ちろ」自殺した中2のスマホに 遺族が市に再調査求める
堺市立中学校で不登校になった後に自殺した中学2年の女子生徒(当時13)の遺族が27日、市が必要な調査を尽くさなかったとして再調査を求める「所見書」を提出した。生徒が携帯電話に残していた同級生とのLINEのやり取りなどが新たに見つかっており、市が内容を精査し、再調査の可否を判断する。 女子生徒は中1だった2018年11月ごろから不登校になった。翌年10月に自殺を図り、翌月、死亡した。 この問題については第三者委員会が調査し、20年に報告書、21年に追加の調査報告書をまとめた。それによると、中学生が不登校になるまでに4件のいじめがあったことを認定したが、自殺との因果関係については認めなかった。 今回遺族側は、約1年前に生徒のスマートフォンのパスワードをみつけ、記録されていた情報を確認したうえで、再調査が必要と判断した。 スマホには「ぁー、もう全部終わらしたい」「友達やと思ってたのに」などの生徒のメモの画像が残っていた。 同級生からは生徒が自殺を図る3週間ほど前に「死ねクソが」「地獄に落ちろ」といったメッセージが送られていたこともわかった。 生徒の母親は記者会見で「娘に寄り添って調査してほしい」と訴えた。一方、市いじめ不登校対策支援室は「調査結果に影響し得る新たな事実が含まれるかどうかを検討する」としている。 この問題をめぐっては、遺族が22年6月にも再調査を求めたが、市は応じなかった。(小田健司) ■悩みの相談先 《チャット・SNS相談》 【よりそいホットラインチャット】 https://comarigoto.jp/ リアルタイムは午後4~10時 【生きづらびっと】 https://yorisoi-chat.jp/ 月曜と金曜は午前6時~午後10時半。それ以外の曜日は午前8時~午後10時半(受け付けは午後10時まで) 【あなたのいばしょ】 https://talkme.jp/ 24時間受け付け ≪電話相談≫ 【#いのちSOS】 0120・061・338 24時間受け付け 【いのちの電話】 0120・783・556 午後4~9時
朝日新聞社