78歳男「事故の記憶がない」“意識消失”の可能性も…浜松・小学生女児4人死傷事故
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静岡県浜松市で24日、小学生の自転車の列に軽トラックが突っ込み、児童4人が死傷した事故。現行犯で逮捕された古橋昭彦容疑者(78)は「ぶつかった当時の記憶がない」と話しています。
事故直後、現場で呆然と立ち尽くす容疑者の男を近隣住民が目撃していました。
近隣住民
「(容疑者の男は)あぜんとした、ぼーっとした。『おじさん自転車分からなかった?ぶつかるの』と言ったら『覚えがない』それだけは言った。『やった覚えがない』と」
「事故の記憶がない」と話す男が運転していた車の下には、子ども用自転車が下敷きになっていました。現場に目立つブレーキ痕がないことから、古橋容疑者はスピードを緩めずに突っ込んだとみられています。
この事故で、石川琴陽さん(小2)が死亡、琴陽さんの姉(小4)は頭を強く打ち、意識不明の状態です。一緒にいた小学4年生の2人もけがをしました。
事故はなぜ起きたのか。古橋容疑者は78歳になった今も農業に従事し、日常的に運転していたといいます。
古橋容疑者の知人
「飛ばすような感じじゃない」
(Q.この辺でもよく見かける)
「見るわ。農地に行くのでしょうがない」
ただ、数年前から体調の悪さを感じていた人もいます。
古橋容疑者の60年来の知人
(Q.妻が亡くなって体調を)
「亡くなったのは何年か前。そうじゃないのかなと思いますけど」
警察は25日、古橋容疑者の自宅を家宅捜索し、通院歴や持病、薬の使用の有無などを調べました。捜査関係者によりますと、古橋容疑者が「事故の記憶がない」と話していることから、持病や薬などの影響で意識を失っていた可能性もあるとみて捜査が進められているといいます。
警察によると、春休みを迎えていた4人は近くの動物園に遊びに行き、その後、亡くなった琴陽さんの家に戻ったといいます。そして午後4時半ごろ、4人はまた自転車で出かけていきました。4人は一列になり、路肩を走っていました。最後尾が意識不明になった姉、その前が亡くなった琴陽さんだったといいます。
25日、琴陽さん姉妹の祖母が取材に応じました。
琴陽さんの祖母
「おととい、おばあちゃんの家に遊びに来て、琴陽が『忘れ物してまた来るね』と言っていたけど、きのう事故に遭ってもう会えない。それが最後だった。琴陽はこれからの人生がんばっていくはずだったのに」
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