J2札幌がルヴァン杯1回戦敗退、序盤2点リードも大量6失点…延長戦の末にJ3福島に敗れる

[3.26 ルヴァン杯1回戦 福島 6-3(延長) 札幌 とうスタ]

 ルヴァンカップは26日、1回戦を各地で行った。福島ユナイテッドFC(J3)と北海道コンサドーレ札幌(J2)の対戦は、3-3で延長戦の末、福島が6-3で勝利した。昨シーズンにJ1から降格した札幌は1回戦で敗退が決まった。

 福島は川崎フロンターレから期限付き移籍で加入しているMF由井航太が、今月23日のJ3第6節の途中出場に続き、プロ初スタメン入りを果たした。札幌は今月17日に2026シーズンの加入内定が発表された大阪体育大の特別指定FW佐藤陽成がさっそく先発に入った。

 序盤からゴールを決めたのは札幌。前半8分、相手の最終ラインでボールを奪ってショートカウンターを仕掛ける。MF原康介がPA右手前からクロスを上げると、最後はMF荒野拓馬が頭で合わせ、ゴールに叩き込んだ。

 さらに前半21分、札幌が追加点。GK上田智輝のビルドアップにFW出間思努がプレスを仕掛けてボールを奪う、そのまま無人のゴールに流し込み、2-0と点差を広げた。

 追いかける福島は前半26分に1点を返す。自陣からロングカウンターを始め、敵陣近くの左サイドからMF中村翼が左足でクロス。ファーサイドの大卒ルーキーFW石井稜真がヘディングシュートを叩き込み、1-2と点差を縮めた。それでも前半は札幌が2-1のリードで折り返した。

 後半5分に福島が同点に追いつく。右サイドからDF安在達弥がクロスを上げ、ゴール前に詰めたFW森晃太がスライディングシュート。2-2と同点にし、試合を振り出しに戻した。だが、札幌も意地の勝ち越しゴール。後半15分、MF木戸柊摩が左CKを蹴ると、ゴール前で体を張ったFW中島大嘉が頭で合わせる。ゴールに流し込み、3-2と再びリードを奪った。

 福島は後半29分に再び同点。中央突破から右に展開し、森がグラウンダーのクロスを送る。最前線に詰めた途中出場MF上畑佑平士が押し込み、3-3とまたしても追いついた。

 試合はそのまま延長戦に突入。すると、延長前半から福島が一気に得点を重ねる。延長前半1分、上畑のパスを受けたMF城定幹大が左足ミドルを沈め、4-3と逆転。さらにその4分後には上畑がPA内に入って右足シュートを放つ。自身2点目でチーム5点目を挙げた。

 福島は延長後半6分にダメを押す。右サイドのFKを城定が左足で蹴り込み、ファーサイドのDF當麻颯がヘディングシュートで決め切った。大卒ルーキーの當麻は公式戦初出場で初ゴールも決めた。

 試合はそのまま終了し、福島が2点ビハインドから6-3と逆転で2回戦突破を決めた。4月16日の2回戦では柏レイソルと対戦する。●ルヴァン杯2025特集

関連記事: