2026年、折りたたみスマホ市場はどうなる? Apple参入でニッチ向けから大衆の選択肢になる未来も
筆者は長らく「Galaxy Z Flip」シリーズを愛用している。縦に折りたためることでポケットやカバンに収まりやすく、片手でも扱いやすいサイズ感が気に入っている。 【画像】今年も画期的な折りたたみスマホが数多く登場した さらに自立させて撮影することもできるため、従来のスマホでは味わえない快適な撮影体験をもたらしてくれる。友人との集合写真や自撮り動画を三脚なしで簡単に撮れるのは、普段使いにおいて意外と大きな利点だ。 一方で、折り目の触感や耐久性の問題、保護フィルムの定期的な交換など、改良点もまだあり、面白いガジェットではあるが、万人向けにはまだ一歩届かない。これが折りたたみスマホの現状だ。 そんな折りたたみ市場に、Appleが参入する可能性が指摘されていることをご存知だろうか。一部では、価格が2,000ドル前後になると予想されており、これが事実なら手軽に手が出せる製品にはならなさそうだ。 しかし注目すべきは、価格以上に「Appleが本格的に折りたたみスマホ市場に参入する」という可能性そのものだ。Appleの参入は、既存の折りたたみスマホ市場に大きな影響を与えるだけでなく、「折りたたみスマホ」というジャンルそのものの地位を変える可能性すらあるからだ。 折りたたみスマホはこれまで、先進的なガジェット好きやテックマニア向けの製品という印象が強かった。「Galaxy Z Fold」や「Pixel Fold」シリーズのようにハイエンドモデルになると価格も高く、前述のとおり耐久性や折り目の違和感などの理由で、一般ユーザーが手を出すには依然としてハードルが高かったりする。また、何よりもAndroid筐体のみというのが壁になってきた。 しかし、iPhoneがこの分野に参入すれば潜在ユーザーは大きく変わり、各社の開発姿勢や投資のスピードも加速し、改良が進むだろう。筆者自身も「Galaxy Z Flip」を日常的に使う中で、「ここがこうなればもっと完璧なのに」と感じる瞬間があるが、折り目がさらに目立たなくなり、耐久性や操作性が向上すれば、より多くのユーザーにとって魅力的な選択肢になるはずだ。 来年、Appleの参入の可能性は折りたたみスマホのポテンシャルを本格的に開花させるキッカケになり、加えてそのデザインやUI思想が取り入れられることで、ユーザー体験がより洗練される可能性もある そうなれば、ユーザー側にも「実際に試してみたい」と思う層が増え、折りたたみスマホはニッチな製品から、より多くの人が日常使いとして選択できる存在へ変わっていくだろう。 折りたたみスマホが本当の意味で主流になれるかどうかは、これからが正念場だが、2026年は折りたたみスマホがいよいよ一般ユーザーの選択肢として広がっていく未来が見えている。
NANA(CoRRiENTE)