韓国山火事の死者26人、延焼続く 被害規模は史上最悪に

 3月27日の時点で、韓国南東部の慶尚北道義城郡で22日に発生した山火事による死者は26人に増加した。写真は焼け残った寺院の鐘。義城郡で27日撮影(2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[安東(韓国) 27日 ロイター] - 韓国南東部の慶尚北道義城郡で22日に発生した山火事による死者は27日の時点で26人に増加した。歴史的な寺院も焼失するなど、当局は自然火災の災害として史上最悪になったと述べた。

これまで焼失した山林は計3万3000ヘクタール以上で、2000年3月に2万4000ヘクタールが燃えた過去最悪の山火事被害を上回った。延焼は現在も続いている。

韓悳洙大統領代行は政府の対策会議で「前例のない急速な森林火災の拡大により多数の死傷者が出ており、全国で危機的状況にある」と述べた。

軍は消防ヘリコプターの活動継続のため、航空燃料の備蓄を放出した。当局によると、120機以上のヘリコプターが3地域に配備され、消火活動を行っている。

気象当局は南西部で若干の降雨が予想されているが、被災地域の大半で降水量は5ミリを下回るとみられている。

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