量子コンピューティング、5年以内の商用化目指す=グーグル研究者
米グーグルの量子研究部門責任者は2月5日、5年以内に量子コンピューティングの商用化を目指していると述べた。2022年2月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Paresh Dave)
[サンフランシスコ 5日 ロイター] - 米グーグル(GOOGL.O), opens new tabの量子研究部門責任者は5日、5年以内に量子コンピューティングの商用化を目指していると述べた。
グーグル・クオンタムAIの創設者兼責任者ハルトムート・ネベン氏は「5年以内に量子コンピューターでのみ可能な実世界での応用が見られると楽観している」と述べた。
グーグルはこれまで、電気自動車(EV)用の優れた電池開発、新薬開発、新たな代替エネルギーなどへの応用に言及してきた。
ただ、実用化の時期を巡っては専門家や投資家の間で見方が分かれている。
米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は1月のアナリスト会合で、量子コンピューターの実用化は約20年先になる可能性が高いという見通しを示した。
グーグルは2012年から量子コンピューティングの研究に取り組み、複数の量子チップを設計・製造してきた。量子プロセッサーを使うことで、通常のコンピューターでは宇宙の歴史より長い時間を要する計算問題を数分で解くことに成功したとしている。
同社の研究者は5日、科学誌「ネイチャー」に掲載された論文で、量子シミュレーションの新しい手法を発見したと発表した。
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Max A. Cherney is a correspondent for Reuters based in San Francisco, where he reports on the semiconductor industry and artificial intelligence. He joined Reuters in 2023 and has previously worked for Barron’s magazine and its sister publication, MarketWatch. Cherney graduated from Trent University with a degree in history.