スマホ壊れたけど心は救われた!栄の老舗で出会った「甘酸っぱウマ〜!」なかき氷が神ってた|名古屋中区(サファー)

サファーライター(名古屋市)

人生には山あり谷あり。ちょうどその中腹あたりに突如として現れるのがiPhoneの修理であるということに、みんな薄々気づいているのではないかと思う。

ストアの予約、パスワード、バックアップ、容量不足、またバックアップ。

ジリジリと焦かれそうな圧力のなか、あらゆるリソースを求めてくるそれに毎度毎度、思考回路はショート寸前に陥っている。

そんなとき、今すぐ会いたいピットイン的お店がある。

アップルストアのすぐ近く。

雀おどり總本店である。栄の一等地に店舗を構える老舗和菓子店であり、実は年がら年中かき氷が食べられる。雪の降りしきる日にも意外と注文が入るらしい。需要があって供給がある、そういう店なのだ。

かき氷が好きすぎて、学生時代は食事代わりにしていた時期もある筆者。小躍りしてしまいそう。甘いもののほかに、おむすびやお茶漬け等のご飯ものもありますよ。

ガラス張りの階段をドキドキと上がって、スター・トレックに出てきそうなシュッとしたコスチュームに身を包んだ店員さんにスマホを預けてきた後、スポッと身を隠すにはこういう飴色のお店がフィットする。

思わず「ホ~ッ」と息を吐いてしまった。茶色が沁みる。携帯がない、という若干の心もとなさにも寄り添う。

豊富なかき氷メニューの中でも私のお気に入りはこちら。

白いことに怯えないで。

梅蜜かんてん白玉氷(税込1,000円)。顎のあたりにキュッとくる爽やかな酸味と、ふわりとした氷が「君はよくやったよ」と脳の疲労を癒してくれる。

頂上の柔らかくありながらも、ハリのある梅は、雑味もなく家庭の梅漬けとはやはり一線を画するように思う。

午前中が比較的空いていますが、開店後すぐの11時に満席になってしまうこともあるそうです。リンゴを待つ間、冷た~いウメはいかがでしょう。

冷たい幸せを召し上がれ。

雀おどり總本店

・営業時間:販売10時半~18時半/喫茶:11時~オーダーストップ17時半・住所:名古屋市中区栄三丁目27-15・定休日:元旦、不定休

※掲載内容は取材当時のものです。最新の状況と異なる場合がございます。

関連記事: