真相・ニュースの現場から:ラグジュアリースイート?国税当局が目を付けた聖地・高野山の今

真相・ニュースの現場から

毎日新聞 2026/9/10 04:31(最終更新 9/10 04:31) 有料記事 2229文字
高野山行きのケーブルカー乗り場。標高差約300メートルを5分で昇降する人気の乗り物で、訪日客が長い列をつくっていた=和歌山県高野町の極楽橋駅で2026年8月10日午前10時45分、飯塚りりん撮影

 7月上旬、30代の女性がX(ツイッター)でつぶやいた投稿が話題になった。

 「お寺って、営利追求するものなんだっけ?」

 女性が取り上げたのは、標高800メートルの山上に広がる平地に117の寺院が建ち並ぶ、仏教の一大聖地・高野山(和歌山県高野町)。

 1200年以上にわたって修行僧や参拝客を迎え入れ、信仰を集めてきた「宗教都市」で起きている異変を追った。

祖母の夢をかなえるため

 女性は大阪市在住。「いつか高野山の宿坊に泊まってみたい」という祖母の長年の夢をかなえるため、祖母と母親を連れて高野山を訪れるつもりでいた。

 4年前、女性は高野山の宿坊に泊まった経験があった。

 枯れ山水の美しい庭園を望み、布団とポットが置かれただけの簡素な部屋だった。

 知識豊富な住職の案内で歩いた夜の高野山の散策が楽しく、宿泊者同士の連帯感もあって、良い思い出しかなかった。

 ところが、だ。予約サイトを開いて目を疑った。

 以前は1泊の宿泊代が1万円もかからなかったと記憶していたが、多くが6万~7万円に値上がりしていた。

 3人だと1泊で40万円を超える宿坊もあり、とても手を出せる値段ではなかった。

 「どう考えても暴利でしょ」

 Xに投稿すると、2000回近く再投稿され、賛否の声が渦巻いた。

 <主な内容> ・宿坊、価格高騰の背景は ・「わざわざ旅行する価値がある」観光地 ・「テーマパークみたい」

 ・Xに投稿した女性は結局…

ミシュランが三つ星

 高野山は弘法大師・空海が816年に開いた。

 宿坊は各地の修行僧が滞在する宗教施設で、平安時代の参詣文化の広がりとともに一般の…

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