今日の株式見通し=もみ合いを想定、日米交渉前と週末で模様眺め

[東京 23日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみ合いが想定されている。相互関税を巡る日米交渉を控えている上、週末とあって模様眺め気分が強くなるという。物色面ではドル安/円高に対する懸念が残っているため、内需関連株が中心になるとの見方が出ていた。3万7000円を挟んだもみ合いになる可能性が高い。

日経平均の予想レンジは3万6700円─3万7300円。

前日の米国株式市場に目立った動きがなかったことで手掛かり材料難になり、週末で参加者も減るとみられ、値動きに乏しい展開になりそうだ。日経平均は、時価近辺に位置する75日移動平均線がサポートラインになるとみられる。

引き続き物色面では、内需株を中心とした循環物色が続きそうだ。アナリストによる企業決算の分析作業も進んで、発表された決算数値を見直す動きが出ており、それをもとに個別物色が活発化するという。

市場では「プライム市場は全体的に不安定な動きとなっているが、一方でスタンダード市場は堅調に推移している。このことからも、日米交渉を控えて投資家の視点は内需関連株に向かっていると言えそうだ」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。

22日の米国株式市場は不安定な取引となる中、ほぼ横ばいで終了した。財政を巡る懸念からこのところ上昇していた米国債利回りが低下したことから下げが一服した。

今日のタイムスケジュールでは、寄り付き前の4月全国消費者物価指数が注目されそうだ。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: