女子更衣室&トイレにカメラ20台を…栃木県・盗撮魔教師(38)の「あきれた手口」とは(文春オンライン)
2025年8月13日の早朝。栃木県宇都宮市内の閑静な住宅街の一画に、銀色のミニバン4台が停車した。車から降りてきたのは栃木県警の捜査班。彼らは無言で3階建ての一軒家の中に吸い込まれていった。 「捜査員の数は20人くらい。家の中から次々と何かを運び出し、その作業は昼過ぎぐらいまで続いていました」(近隣住民) 捜査員らが踏み込んだのは、同日に逮捕された栃木県内の教員・古口(ふるぐち)大輔容疑者(38)の自宅だった。 社会部記者が解説する。 「古口の逮捕容疑は性的姿態撮影処罰法違反(撮影)。勤務する高校の女子更衣室に侵入し、動画撮影機能付きの小型カメラを設置。女子生徒らの着替えを盗撮した疑いが持たれています」 県警は女子トイレなども含めて十数カ所で同様のカメラ計20台以上を確認。天井の点検口に穴を開けて設置するなどの細工が施されていた。 「カメラ本体にはケーブルが付いており、天井裏で給電されていた。古口はネットで部品を購入し、レンズの直径1cmほどの小型カメラを自作。映像を記録したSDカードを定期的に回収するなど、盗撮行為を繰り返していた」(同前) 精密機械を自作する器用さと、大量のカメラを学校内に設置するという大胆さを併せ持つこの男は、どのようにして盗撮魔になったのだろうか――。
古口の実家は栃木県の北東部に位置する那須郡那珂川町にある。人口14000人程の町の中央には川が流れ、豊かな自然に囲まれている。 実家の近隣住民が言う。 「古口さんの家は3人きょうだいで、大輔くんが一番上。お父さんは定年退職したけど長年サラリーマンをしていてね。お母さんはキノコ農家をしているの」 地元の中学校では野球部に所属していたが、決して目立つタイプではなかったという。 「本当に真面目で大人しい子でさ。友達が沢山いるようなタイプじゃないのよ。小さい頃から塾に通っていて、父親はずっと『大輔には教師になってほしい』と言っていた。それなのにこんな事になっちゃうなんて。高校は男子校で、ずっと独身だったと思う」(同前)
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栃木県内の進学校として知られる大田原高校を卒業後は宇都宮大学に入学。教員免許を取得し、15年に栃木工業高校に赴任する。 「機械科の先生で、金属を切断する旋盤の使い方を優しく教えてくれた記憶があります」(栃工の教え子) そして、21年4月から今回事件を起こした宇都宮工業高校に赴任するのだ。 同校の卒業生が明かす。 「古口先生は作業着姿でよく授業をしていました。坊主でスラッとしており、僕らが授業中にふざけてボケをかましても、しっかり拾ってくれる。だから一部の生徒からはとても人気があったんです」 ただ、第一印象はあまりよくなかったという。 「初めての授業の際、僕ら生徒のことを『お前ら』呼ばわりしてきたんです。それが少し気になったんですが、基本的には真面目でいい先生でした」(同前) 機械工作の専門的な知識や技術が豊富で、生徒からも教職員からも信頼されていたという古口は、学年末テストの後に行われた授業でこんな熱い言葉を生徒たちに投げかけていた。 「君たちが“ものづくり”で日本という国を引っ張って行ってほしい」 ところが――。 溢れんばかりの“ものづくり”への情熱は、あらぬ方向へと向かっていたのだ。 ある学校関係者が内情を明かす。 「実は、古口先生は定時制夜間部に配属されていたので、帰るのはいつも夜9時以降で遅かったんです。人目につかない放課後の時間帯を利用して、校内に盗撮カメラを張り巡らせていたのではないでしょうか」 警察の取り調べに対し、「1人でやった」と供述している古口。しかし、盗撮した画像や動画がどのように扱われていたのかは明らかになっていない。
日々摘発され続ける盗撮事件。撮影されたデータはどこへ流れるのか。 「週刊文春」記者はその行方を探し、インターネット上の複数の匿名掲示板に潜入取材。そこには、盗撮犯らが撮影した盗撮動画を自らの“作品”と称し、互いに販売・交換し合ったり、賞賛し合う投稿が並んでいた。 〈いつも同じ駅から乗る色白ちゃん〉 〈1軍女子の生パンです〉 〈これはエロい! さすが、いつも惚れ惚れします〉 高校生と思われる制服姿の女性が、駅や学校内、ショッピングモールなどで撮影され、中には被害者の顔写真とともに数百円〜数千円で購入を促すものも。スカートの中と被害者本人の顔が同時に写った動画は、より高値で取引される傾向にあるようだ。 仲間内での褒め合いに触発されたのか〈初めて撮ってみました〉など、盗撮に初めて手を染めたことを示唆する投稿もあった。