『M:I』最新作、2025年初の外国映画1位 トム・クルーズの周りだけ時間が止まってる?
5月第4週の動員ランキングは、5月17日からの先行上映に引き続き、5月23日から本公開がスタートしたトム・クルーズ主演、クリストファー・マッカリー監督の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が1位。週末3日間の動員は53万1000人、興収は8億4900万円。先行上映を含む9日間の動員は103万3400人、興収16億2400万円。アニメーション作品を含め今年に入ってから初の外国映画作品のナンバーワンを、文句なしの成績で達成した。
もっとも、この「先行上映を含む9日間の興収は16億2400万円」という数字をもって、公式は「公開週末後の累計興収は前作比152%超」という見出しを打ったプレスリリースを発表していたが、さすがにそれはものは言いよう。先週末の先行上映の時点で2位にランクインしていたことからもわかるように、事実上、今回の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』の公開日は6日間前倒しされたもの。前作の3日間の成績と今作の9日間の成績を比べても意味がない。
では、改めて前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』との比較をすると、前作のオープニング3日間の興収は10億6500万円、公開2週目の週末までの10日間の興収は興収22億7700万円。先行上映期間のスクリーン数、上映回数、そして週末2日間と3日間の違い、そして公開時期の違い(前作は夏休み興行期間中の公開だった)などを勘案して、現状、ほぼ横並び、あるいは多少ショートといったところ。前作の最終興収はシリーズ歴代第3位となる54.3億円だったので、今回も興収50億円の大台を超える可能性は十分にあるだろう。
ちなみに『ミッション:インポッシブル』シリーズの歴代最高興収は2000年に公開された2作目『M:I-2』の97億円。歴代2位は1996年に公開された『ミッション:インポッシブル』の65億円。いずれも25年以上前、日本国内の興行において、まだ外国映画のシェアが日本映画を大きく上回っていた時代の作品だ。そう考えると、コロナ禍以降に公開された前作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』といい、今作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』といい、まるでトム・クルーズの周りだけ時間が止まっているかのような、その動員の持続力に感嘆するしかない。
■公開情報 『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』 全国公開中 出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、ヴァネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、マリエラ・ガリガ、ヘンリー・ツェニー、ホルト・マッキャラニー、ジャネット・マクティア、ニック・オファーマン、ハンナ・ワディンガム、アンジェラ・バセット、シェー・ウィガム、グレッグ・ターザン・デイヴィス、チャールズ・パーネル、フレデリック・シュミット 監督:クリストファー・マッカリー 配給:東和ピクチャーズ ©2025 PARAMOUNT PICTURES. 公式サイト:missionimpossible.jp 公式X(旧Twitter):@MImovie_jp
公式Instagram:@missionimpossiblejpn