ドコモの一部サービスにDDoS攻撃 年末年始に相次ぐサイバー攻撃
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NTTドコモは2025年1月2日午前5時27分ごろから半日にわたり、gooサービスやドコモの一部サービスが利用しづらい状況になったと公表しました。原因はDDoS攻撃だとしています。この年末年始はJALや三菱UFJ銀行、みずほ銀行などでもDDoS攻撃とみられるサイバー攻撃が相次いでいます。2025年は、4月13日から開催される2025年国際博覧会(大阪・関西万博)への備えも必要となります。
記事「DDos攻撃とは?仕組みから事例、リスク対策までわかりやすく解説」によると、DDos攻撃(ディードス攻撃)とは、インターネットを利用して行われるサイバー攻撃の手法の一つです。
悪意ある者が、攻撃対象となるサーバーに、ボットを使ってリクエストを大量に送りつけ、インターネット通信を阻害し、Webサイトやオンラインサービスの運営を妨害します。
NTTドコモの公式サイトによると、2025年1月2日5時27分ごろから16時10分ごろまで、gooサービスのトップページへのアクセスが困難となり、goo関連のすべてのサービスが利用しづらい状態となりました。さらに、ドコモの一部サービスも利用しづらい事態となっていました。
対象となるサービスは以下の通りです。
- OCN WEBメール(ソフトウェアを利用したOCNメールは利用可能)
- gooサービス全般
- OCNトップページ
- dメニューニュース
- leminoの検索機能
- d払いショッピング 検索機能
- GOLF me
原因については「DDoS攻撃によるネットワーク輻輳」と説明しています。
NTTドコモだけでなく、年末年始は日本企業に相次いでDDos攻撃が原因とみられるシステム障害が起きています。
三菱UFJ銀行は2024年12月26日、インターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」で生じていた障害について「外部からの不正な大量データ送付に起因する」と公表しました。日本航空(JAL)も26日、サイバー攻撃を受けてシステムに不具合が起きたと発表し、国内線と国際線の運航に影響が出ました。
りそな銀行の個人向けネットバンキングで、12月28日夜に断続的にアクセスしづらい状態が起きました。みずほ銀行も12月31日、サービスの一部が断続的につながりにくくなっていたと発表し、原因は「外部からの大量データ送付による」と説明しています。
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が4月13日から開催されます。近年、国際的に注目を集める大規模イベントでは、サイバー攻撃が相次いでいるため、政府は大阪・関西万博に関係する組織、機関等を標的としたサイバー攻撃が行われる可能性があるとみて、対策を進めています。
しかし、狙われるのは万博に関連する組織だけとは限りません。国内の中小企業もマルウェアに感染させられてサイバー攻撃の踏み台にされるリスクがあります。
また、海外のサイバー攻撃グループは、万博に直接関係しなくても「KANSAI」「OSAKA」という名前のついている企業や組織を標的にする可能性があります。取引先を名乗っていてもメールで届く添付ファイルを簡単に開かない、利用している機器・ソフトウェアの脆弱性が残っていないかチェックするといった基本的な対策が必要となります。