米感謝祭後3日間のオンライン売上高236億ドル、景気懸念でも予想超え
[1日 ロイター] - 米国で年末商戦が本格化する感謝祭翌日の金曜日(ブラックフライデー)から3日間(11月28─30日)のオンライン売上高は236億ドルと、市場予想を上回った。
データ会社アドビ・アナリティクスによると、サイバーマンデーに当たる1日の米オンライン売上高は前年比6.3%増の142億ドルに達する見通しで、そうなれば感謝祭後の4日間のオンライン売上高は約380億ドルとなる。
消費者信頼感の低迷や関税による物価上昇を背景に、事前の予想は強弱まちまちだった。しかし、実際には富裕層が支出をけん引したほか、他の消費者も限られた予算の中で贈り物などを購入した。大幅な値引きが購買意欲を刺激し、一部では「BNPL(バイ・ナウ・ペイ・レーター)」と呼ばれる後払い決済の利用も見られた。
データ会社アドビ・アナリティクスによると、サイバーマンデーに当たる1日の米オンライン売上高は前年比6.3%増の142億ドルに達する見通し。写真はアマゾン・ドット・コムの配送センター。(2025年 ロイター/Eduardo Munoz)
ただ、消費者の動向には慎重さも見られた。買い物客調査などを行っているカンターのアナリストによると、今年は消費者の衝動買いが減少した。
また、調査会社サーカナのチーフリテールアドバイザー、マーシャル・コーエン氏によると、初期データでは富裕層ほど自由に消費したことが示された。
消費者はさらに、対話型人工知能(AI)などAI機能を価格比較や割引確保のために活用した。アドビによると、ウォルマートのSparky(スパーキー)やアマゾンのRufus(ルーファス)といったAIツールがまだ登場していなかった昨年と比べて、米国の小売サイトへのAIによるトラフィックは8倍近く増加する見込みだという。
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Nicholas P. Brown covers retail and consumer issues for Reuters. He was formerly the news agency’s San Juan bureau chief, leading coverage of Puerto Rico’s economic and humanitarian crises, as well as its award-winning on-the-ground coverage of Hurricane Maria. Most recently, Nick was part of the team that reported Slavery’s Descendants, a seven-part series on the economic legacy of American slavery. The series won an Online News Association award; a National Association of Black Journalists award; a pair of National Headliner awards; and was a finalist in three Deadline Club awards. Since joining Reuters in 2011, Nick has written about everything from bankruptcy law to the rise of white nationalism, deploying to the occasional natural disaster (including Hurricanes Harvey in Texas and Dorian in the Bahamas). He also covered Super Bowl LIV in Miami, and enjoyed it immensely. Contact: