室屋復帰のFC東京、マルセロ・ヒアン2発ドローで降格圏脱出!! C大阪は10番田中駿汰“復活弾”もリード守れず

[6.14 J1第20節 FC東京 2-2 C大阪 味スタ]  J1リーグは14日、第20節を各地で行い、FC東京とセレッソ大阪が2-2で引き分けた。FC東京は開始早々にFWマルセロ・ヒアンのゴールで先制するも、C大阪も前半41分にエースFWラファエル・ハットンの今季9点目で追いつくと、後半26分に左膝の負傷から復帰したMF田中駿汰が復活の勝ち越し弾。だが、FC東京も同36分にM・ヒアンが2点目を決め、雨中の激闘は痛み分けに終わった。FC東京はこの結果により、降格圏を脱出した。 【写真】「バチくそイケメン」「どこぞの俳優かと思った」日本代表初招集MFのスーツ姿にファン注目  国際Aマッチウィークによる中断明けのJ1リーグ戦。ホームのFC東京はハノーファーから5年ぶりに復帰したDF室屋成がさっそく先発出場した。対するC大阪はルヴァン杯、天皇杯からの連戦でMF香川真司、MF喜田陽らが連続先発。トップ下のMFヴィトール・ブエノは右内転筋筋損傷から9試合ぶりのリーグ戦復帰となった。  前半3分、FC東京がさっそく試合を動かした。左サイドの高い位置でC大阪のMFルーカス・フェルナンデスにプレッシャーをかけ、MF遠藤渓太ボールを奪うと、横で受けたMF高宇洋が斜めのラストパス。これを受けたFWマルセロ・ヒアンがGKとの1対1を制し、右足で決めた。M・ヒアンはこれで今季5点目。先発した直近4試合連続計5ゴールの固め取りとなった。  さらにFC東京は前半9分、MF安斎颯馬のスルーパスにM・ヒアンが抜け出すも、ループシュートはクロスバーに弾かれ、また副審がオフサイドの判定。一方のC大阪は同10分、R・ハットンのポストプレーから速攻を仕掛け、右サイドをMFルーカス・フェルナンデスが攻め上がったが、シュート性のクロスは味方に通らなかった。  FC東京は前半24分、M・ヒアンが中盤でボールを収めて前を向くと、GKの背後を狙うロングシュートを放ったが、これは惜しくも枠の上。さらに同26分、MF東慶悟のパスカットを起点としたカウンターから3対3の状況を作り、M・ヒアンが安斎にラストパスを送る。しかし、安斎のシュートはDF登里享平に阻まれ、決定機を活かすことができなかった。  そうして迎えた前半41分、C大阪は相手のクロスをDF畠中槙之輔がクリアし、香川につなぐと、香川が鋭く出した縦パスにR・ハットンがフリーで反応。ゴール前まで切れ込んで最後はGK波多野豪を冷静にかわし、無人のゴールに流し込んだ。FC東京の選手たちはオフサイドを主張したが、DF森重真人が残っていたためオンサイド。1-1の同点となった。  C大阪は後半開始時、登里に代わってフランスで開催されていたモーリスレベロトーナメントから途中帰国したU-20日本代表DF高橋仁胡を投入。同11分にはR・ハットンのスルーパスにFWチアゴ・アンドラーデが抜け出し、右に鋭いパスを出すと、これをL・フェルナンデスが折り返す。だが、ゴール前に走り込んだDF奥田勇斗にはわずかに合わず、得点には至らなかった。  すると後半11分、C大阪はV・ブエノに代わってMF中島元彦を投入し、さっそく2枚目の交代カードを使用。直後、中島はエリア内で力強いボールキープからチャンスメイクし、存在感を放った。一方のFC東京は同15分、安斎と東に代わって日本代表FW俵積田晃太とFW佐藤恵允を投入。俵積田は2試合に出場した日本代表活動からの中3日で金髪に装いを変え、Jリーグに帰ってきた。  そんな俵積田は後半19分、最初の縦突破で良いクロスを配球し、存在感をアピール。これに対してC大阪は同21分、T・アンドラーデと香川に代わって負傷明けのMF本間至恩とMF田中駿汰を一挙に投入し、左膝前十字靭帯部分損傷・左大腿骨内外顆骨挫傷からの復帰となった田中は香川からキャプテンマークを受け継いだ。  すると後半26分、C大阪は相手の浮き球パスを田中が頭でカットし、カウンターを仕掛けると、R・ハットンが頭で落とし、L・フェルナンデスがエリア内にスルーパスを送り込む。これに反応したのは田中。冷静なトラップから右足でゴール右に流し込み、復帰初戦で値千金の勝ち越しゴールを奪った。  なんとか追いつきたいFC東京は後半32分、俵積田の縦突破からまたもチャンスを迎え、左足クロスが左ポストを叩いて跳ね返ると、室屋が左足ミドルシュートを狙うが、大きく枠外。それでも同36分、FC東京はDF木本恭生のロングフィードを右サイドに通すと、佐藤がつぶれたことで途中出場MF野澤零温がフリーで受けてスルーパスを送り込む。これに反応したのはM・ヒアン。GKとの1対1を制して左隅に流し込み、2-2とした。  その後はFC東京がサイド攻撃から猛攻を仕掛け、右サイドの野澤が大きな存在感を放ったが、C大阪もDF西尾隆矢と福井が鬼気迫る守備を見せ、スコアは動かないままタイムアップ。両者とも勝ち点1を獲得した。FC東京は残留圏の17位に浮上。C大阪は7位となった。

ゲキサカ
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: