【ネタバレ】「御上先生」溝端先生(迫田孝也)の変化に反響 ふとした表情「すごすぎる」
松坂桃李主演の日曜劇場「御上先生」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の第9話が16日に放送。隣徳学院3年の学年主任・溝端完(迫田孝也)が見せた一瞬の表情に、X(旧Twitter)で視聴者からさまざまな反応が投稿された。(ネタバレ注意。以下、第9話までの内容に一部触れています)
「御上先生」は、高校教師となった東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂)が、令和の高校生たちを導きながら、汚い大人たちの権力に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。御上が、隣徳学院3年2組の生徒たちとの絆を深めながら、隣徳学院と文科省が絡む不正の闇に迫る姿が描かれる。
ADVERTISEMENT学年主任の溝端は、国家公務員試験に落ちた過去もあり、エリート官僚の御上に対しても厳しい態度をとってきた人物。理事長・古代真秀(北村一輝)の忠実な部下でもあり、隣徳と文科省の間にある、不正の片棒を担いできた。
かつての溝端は、3年2組の副担任・是枝文香(吉岡里帆)が「教育の何たるかを教えられた」というほど、生徒に寄り添い自主性を重んじる教師だった。是枝は第8話で、溝端が「隣徳学院高校元教諭・冴島悠子は官僚殺人事件の犯人・真山弓弦の母親」という告発文をコンビニ経由でマスコミに送っていたことを突きつけ、「この学校は不正を働いている。溝端先生は、その業務をずっと押し付けられてきた」と迫るが、溝端は「でも……もう後戻りはできないんだ」と協力を拒む。
しかし第9話で、自主的に勉強法を教え合う3年2組の生徒たちを目にした溝端は、憑き物が落ちたようにも見える、柔らかい表情を浮かべる。この微細な変化に、視聴者はXで「溝端先生優しい顔してた」「溝端先生めっちゃ今先生の顔やった」「溝端先生…良い顔するじゃん」などの反応が。さらにその後、思い詰めた表情の溝端が、引き出しに入れたSDカードを見つめるカットも登場。
溝端役の迫田は、近年、悪役や裏切り者役を演じる機会が多いだけに、今回は「溝端先生、闇堕ちから復活しそう」「溝端先生改心するか?」など期待の声も。さらに「迫田さんの憑き物が落ちたような表情すごすぎる… オーラだけでこんなに演技って出来るんだね」など、迫田の精細な演技を絶賛する声もあがっている。(西村重人)
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俳優の山崎賢人(※「崎」はたつさき)が19日、TOHOシネマズ新宿で行われた映画『アンダーニンジャ』大ヒット御礼舞台あいさつに山本千尋、福田雄一監督と共に出席。山崎は山本と共に熱いアクション談義に花を咲かせた。
本作は、現代社会に潜む忍者たちの姿を描いた花沢健吾のコミック「アンダーニンジャ」を実写化したアクション。山崎は、忍者組織「NIN」に所属する末端忍者・雲隠九郎を、山本はある秘密を持ったクラスのマドンナ的存在・山田美月を演じた。
ADVERTISEMENT山崎と山本は、物語終盤、壮絶なバトルを繰り広げる。山崎はこれまでも『キングダム』や『ゴールデンカムイ』シリーズで激しいアクションを披露し、山本も数々の作品でキレキレの殺陣を見せている。
これまで『キングダム』や「今際の国のアリス」で山本と作品を共にしてきた山崎だが、対峙するシーンはなかったといい「これまでなかなか戦うことができなかったのですが、今回ガッツリできて良かったです」と笑顔。山本も「念願叶ってご一緒することができました」と待ち望んだ撮影だったことを明かす。
そして、実際に対峙した感想を聞かれた山崎が「千尋ちゃんはリアルに強いので、安心して胸を借りつつできました」と語ると、山本も「アクションシーンは、初めましての方だと、微妙な緊張感が生まれてしまうのですが、賢人さんだったらギリギリ避けてくれるだろうし、多少当たってもきっと大丈夫だろう」という絶大な安心感があったという。
練習やテストを何度も重ねたというが、山本は「本番では練習以上のことができました」と撮影を振り返ると、山崎も「本当に本番が一番うまくいくことが多かった」と互いに強心臓ぶりを称賛していた。
さらに劇中では、刀を使ったアクションも披露。山崎が「時代物をやっているような緊張感がありましたが、やってみたかったので楽しかった」と侍のような気分で臨めたと振り返ると、山本も「とにかく思い切り来てくれるので『ちゃんと信じてくれているんだな』と感じられて嬉しかった。お互い遠慮してしまうと、うまくいかないことが多いんです」と共に信頼感があったことを要因に挙げていた。
本作は、公開から3月18日までの54日間で、動員98.4万人、興行収入13億2,000万円を記録。間もなく100万人に達する。福田監督は「できれば続編をやりたい」と意気込むと、山崎と山本も大賛成していた。(磯部正和)
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連続テレビ小説のバトンタッチセレモニーが先日、東京・渋谷のNHK放送センターにて行われ、3月31日スタートの「あんぱん」(月~土、総合・午前8時~ほか)主演の今田美桜と、28日に本編の最終回を迎える「おむすび」(29日土曜は1週間の振り返り)主演の橋本環奈が出席。今田はこれまでの撮影を振り返り「とても幸せに朝田のぶを演じさせていただいています」と充実感をのぞかせた。
今田演じるヒロイン・朝田のぶの自宅である朝田家のセット内で行われたセレモニーでは、恒例のプレゼント交換とバトンタッチを実施。橋本から今田には、やさしい“あんぱん色”の風合いで、タイトルロゴが刻印された特注の「神戸産のスリッパ」と「おむすび」が贈られ、今田から橋本へは高知で作られたオリジナルデザインの「鳴子」と、朝田家特製の「あんぱん」をプレゼント。来週に最終回を控える橋本は「(鳴子を鳴らして)最後まで盛り上げられそうです!」と喜んだ。
ADVERTISEMENT撮影が始まってあっという間に半年がたったという今田は「残りもあと半年ほどということに、早くもさみしさを感じています。毎日すごく楽しく撮影できていて、とても幸せに朝田のぶを演じさせていただいています」と充実感をのぞかせ、橋本は「(クランクアップしてから)もう1か月もたったということにすごく驚いています。クランクアップの時のことを忘れることができずにいるというか、一年近く『おむすび』の結ちゃんという役に寄り添っていたので、まだまだ私の中に結ちゃんがいる気がしていて。1か月もたったと数字で聞くと、びっくりしますね」と振り返った。
今田の変わらず元気な姿を見てほっとしたという橋本は「私も(伊藤)沙莉さんからバトンタッチの時に聞いたのは健康面の話で、よく食べてよく寝てというのが一年乗り切るにはすごく大事なのかなと思っています。病気もけがも無く、がんばっていただきたいなと思います」と今田にエールを送り、今田は「橋本さんもこれまでのヒロインの皆様も、健康に気をつけて乗り越えてこられたと思うので、しっかりその思いを受け継いでいきたいなと思います」と決意を明かした。
無事にバトンパスを終えた二人。橋本は「前回、沙莉さんからいただいたバトンを受け継いで、改めてこのバトンタッチ式の重さを感じました。私のなかでは『おむすび』の区切りが今日あったのかなと思っていて、いまバトンを渡したときに、なんだかすごく寂しさを感じました」と吐露。「同時に、『おむすび』から『あんぱん』へということで、どちらも食に関するネーミングという縁もあるので、『あんぱん』も楽しみにしています」と語った。
ADVERTISEMENT今田は「一年間『おむすび』で前向きな結ちゃんとして過ごされてきた橋本さんからバトンを受け継いで、あらためて『いよいよスタートするんだな』というのを感じています。今もふだん撮影をともにしているスタッフの皆様に見守っていただいているので、それをしっかりと受け止めながらこの先もみんなで頑張りたいなというふうに感じました」と気持ちを新たにし、「本当におつかれさまでした」と橋本を労った。
連続テレビ小説の第112作「あんぱん」は、アンパンマンを生み出した漫画家・やなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルとしたオリジナル作品。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの物語をフィクションとして描く。脚本は「Doctor-X 外科医・大門未知子」などの中園ミホが手掛け、今田が暢さんをモデルとした主人公・朝田のぶ、北村匠海がやなせさんをモデルとした柳井嵩を演じる。(清水一)
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唯一無二の存在感と圧倒的な演技力で、世代を代表する俳優となった北村匠海と河合優実。染井為人の傑作小説を城定秀夫監督が映画化した『悪い夏』(3月20日公開)では、気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれていく男と、色仕掛けで彼をワルの世界へと引き込んでいく女として、ドキドキ&ヒリヒリするような結びつきをスクリーンに刻み込んだ。恋心を感じながらも、裏切りや絶望にまみれていく関係性をどのように表現したのか。そして河合が驚いたという、北村の新境地とはーー。
北村匠海&河合優実が難役にトライ!
北村匠海“クズとワルしか出てこない”と話題を呼んだ染井の小説を実写化した本作。市役所の生活福祉課でケースワーカーとして働いていた佐々木守(北村)が、ある日「同僚が生活保護受給者のシングルマザーに肉体関係を迫っているらしい」という相談を受け、真相を確かめようと彼女のもとを訪ねる。しかしシングルマザーの愛美(河合)は裏社会の住人らと通じており、守は思いも寄らない犯罪計画に巻き込まれていく。
ADVERTISEMENT真面目で堅物な守が、転がるように地獄へと転落していく。クズやワルが入り乱れてカオス状態となるクライマックスまで、息もつかせぬ展開で観客を釘付けにするような映画だ。北村は、『アルプススタンドのはしの方』や『女子高生に殺されたい』『ビリーバーズ』など幅広い作品で、人間の欲や輝きを浮き彫りにしてきた城定監督とのタッグは念願だったと語り、続けて「ケースワーカーや生活保護、シングルマザーなど、丁寧に描いていかなければいけない社会的な側面も込められた映画。そういったリアリティーの積み重ねがある一方でクライマックスに向けて劇的なことがたくさん巻き起こったり、強烈なエンタメ性があったりして。その面白さに惹かれました」と原作や脚本にも魅了されたと振り返る。
(C)2025映画「悪い夏」製作委員会犯罪に巻き込まれていく守は、次第に瞳から光が失われていくが、闇堕ちしていくキャラクターについては、「実は役的にはそこまで、チャレンジングだという気持ちはなかったんです。昔から陰りや暗さを体現する役柄を演じることも多くて」と照れ笑いを見せながら、「自分の原点に立ち返るような感覚もあった」と吐露。一方、城定監督作品には3度目の参加となる河合は「またお声がけしてくれたということがうれしく、その気持ちに応えたいと思った」と再会の喜びを明かしつつ、「愛美役は、チャレンジングな役柄だという捉え方をしていました」と告白する。
ADVERTISEMENT育児放棄寸前のシングルマザーである愛美は、ソーシャルワーカーから肉体関係を迫られながらも拒否できず、あらゆる気力や意欲を失っている。闇にのみ込まれてしまっているような女性のやるせなさを見事に体現した河合は、「体や自分の中にあるものをさらさなければ描けないシーンも、たくさんありました。そこに悩んだ時間もありましたが、自分が演じることで愛美という人を請け負えればと思い、引き受けさせていただきました」と覚悟を握り締め、撮影に臨んだと明かす。
闇堕ちを体現した北村匠海に驚がく…!「びっくりしました」(河合)
河合優実守と愛美は少しずつ距離を縮め、思いを寄せ合っていく。視線の絡め方や手の触れ方など、些細な仕草からも彼らの思いが見て取れるが、北村と河合はどのように2人の関係性を紡いでいったのだろうか。
「男女の関わり合いでは、よく『どちらがリードする』ということもあると思いますが、守と愛美は『歩幅が一緒だ』と感じられるような2人」と切り出した北村。「それは、河合さんとの芝居においても感じられたことです。芝居における歩み寄り方が、同じテンポで進んでいるような感覚がありました。日常においても、『この人といると沈黙も心地よい』と思うような人と出会うことがある。それに近いかもしれません。芝居の間など、お互いの沈黙が心地よかった」と笑顔。河合も「北村さんはそこにある空気のようなものを、その時その時に感じながら演じられていました。そこに対する安心感もあり、最初から同じ思いを共有しながら進んでいける方だと思えたことが、私にとってとても大きかったです」と、お互いに役者としての信頼感を打ち明ける。
ADVERTISEMENT (C)2025映画「悪い夏」製作委員会さらに河合は「後半にかけて守が壊れていくんですが、撮影が進むにつれて『私が守をこんなところまで連れてきてしまった』と思うとやるせない気持ちになりました」と愛美の気持ちになって話しつつ、「壊れていく守には、きれいではない人の状態というか、こんなに“手付かず”の北村匠海は初めて見たという印象がありました」と目尻を下げると、北村は大笑い。愛美に裏切られたと感じた守が「『いなくならないで』ってなんだったんだよ」と彼女の言葉を思い出しながら絶望するシーンでは、「すごく緊迫感があって、私も北村さんの中で生まれているものを壊さないように……と思いながら慎重に演じていました。その表情には、本当にびっくりしました」と北村の見せた新境地に衝撃を受けたと明かした。
「楽しんじゃったんです(笑)」(北村)
陰りや暗さを体現する役も多かったと話した北村だが、その中でも“壊れていく守”がまとう闇は深い。北村は「試写を観ていただいた方から『こんな北村匠海は見たことがない』と言っていただけることもありますが、それはすごくうれしいこと。役者として、自分に対するイメージを良い意味で常に壊していきたいという思いがある」とにっこり。「守は、小爆発のようなものを繰り返しながら、最後は爆発して骸(むくろ)になるような役。自分にとって原点に返るような役でありつつ、爆発的なシーンに至るまでの過程では『引き出しが増えているな』と感じることもできました」と振り幅のある役柄を演じきり、充実感も覚えた様子。
北村匠海守が畳み掛けるように独白するシーンは、彼の狂気や悲しみがあふれだすなど、北村の芝居のすごみを実感できるような場面だ。クランクインして2日目にそのシーンの撮影が行われたそうで、北村は「本当にチャレンジングでした」と苦笑い。「守を演じる上で、一番制限がないと言えるシーンでもあって。(感情の振れ幅が)どこまで行ってもいいし、上も下も決めなくていい。『どうぞ、壊れてください』と丸投げされたようなシーン」だと分析。演じる役者にとっても精神的に辛いのでは……? と感じるような闇堕ちキャラも「楽しんじゃったんです」といたずらっぽく笑う。連続テレビ小説「あんぱん」(3月31日スタート)では、まったく違うキャラクター、間柄として再共演を果たす2人。「私もずっと変わらず、演じるということが楽しくて。どんな作品に出会えるのか、どんな時間を過ごせるのかわかりませんが、これからも面白いものを作っていきたいと思っています」と原動力を語った河合とともに、北村も役者としての醍醐味を噛み締めたような撮影現場だと同調していた。(取材・文:成田おり枝、写真:高野広美)
北村匠海:スタイリスト・鴇田晋哉 ヘアメイク・中島康平、藤村はる香(UNVICIOUS) 河合優実:スタイリスト・高橋茉優 ヘアメイク・秋鹿裕子(W)
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現在開催中の「TBSドキュメンタリー映画祭2025」では、平均年齢42歳の津山のHIPHOPクルー・PartyGunPaulに密着したドキュメンタリー映画『REASON ~あの日、HIPHOPに憧れた少年たち~』が上映されている。「TBS DOCS」のYouTubeでは、熱いライブシーンを切り取った本編映像を確認することもできる。
【動画】中年になったラッパーたちの壮絶なリアル!『REASON ~あの日、HIPHOPに憧れた少年たち~』本編映像
本作は、昨年のTBSドキュメンタリー映画祭で公開された『ダメな奴~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』の続編。前作では覚せい剤使用等の罪で3年8か月服役したラッパー紅桜の出所から復活までに密着したが、『REASON ~あの日、HIPHOPに憧れた少年たち~』では紅桜のその後と、彼が所属するPartyGunPaulの仲間たちの姿に密着した。
ADVERTISEMENT“西日本一の窃盗団”“ヤクザに借金800万”など壮絶な人生を歩む49歳のラッパー4PRIDEをはじめ、環境に翻弄され荒んでいた彼らを救ったのが、その過酷な人生をラップで表現するHIPHOPだった。しかし、夢で食えるほど甘くない世界。歳を重ねアラフィフ、アラフォーになった彼らには子供や孫が誕生しており、家族のために、解体業、ごみ回収業、コンビニ、配送業など早朝から深夜まで働くおじさんラッパーたちのリアルと、それでも歌い続ける理由が明かされる。
YouTubeで確認できる本編映像は、4PRIDE/JAH LION feat紅桜による至高の曲のライブ披露シーン。自分に、息子に、岡山のみんなに書いたという歌詞を噛みしめながら力強く歌う紅桜たちの熱い思いを受け、ライブハウスの観客の熱気も最高潮となっている。
「何が刺さったのか自分でも謎なくらい彼らの人間関係に感動」したという映画祭アンバサダーのLiLiCoは、「奥さんの心中をいろいろと考えたりする中で妻の立場で作品を観ていました。今までわたしは夫婦関係におけるルール違反はNOタイプでしたが、紅桜さんに出会ってその考えもちょっと変わりました。ダメなものはダメだけれども“許す”という事が生きていく中で大事だと。わたしは考え方が固い人間かもしれませんが、そんなわたしの中に“許す”という感情を作ってくれたのは紅桜さん!」と本作から良い影響を受けたとコメント。嵯峨祥平監督は「彼らの意志を継いで子供世代がラッパーになっていたりするので、その歴史をこれからも撮影し続けたい」と今後を見据えている。
ADVERTISEMENT「TBSドキュメンタリー映画祭」は、TBSテレビやTBS系列各局の記者やディレクターが歴史的事件、現在進行形の出来事、市井の人々の日常を追い続け、情熱を込めて世に送り出してきたドキュメンタリーブランド「TBS DOCS」における想いが結実した場として2021年にスタートした映画祭。第5回を迎える今年も、テレビやSNSでは伝えきれない「事実」や「声なき心の声」に迫り、社会問題や多様な生き方をテーマにした作品から、アーティストに密着したものまで、厳選された17作品を上映する。東京、名古屋、大阪、京都、福岡、札幌の全国6都市で順次開催される。(編集部・市川遥)
「TBSドキュメンタリー映画祭2025」開催概要 東京=会場:ヒューマントラストシネマ渋谷/日程:3月14日(金)~4月3日(木) 大阪=会場:テアトル梅田/日程:3月28日(金)~4月10日(木) 名古屋=会場:センチュリーシネマ/日程:3 月28日(金)~4月10日(木) 京都=会場:アップリンク京都/日程:3月28日(金)~4月10日(木) 福岡=会場:キノシネマ天神/日程:3月28日(金)~4月10日(木)
札幌=会場:シアターキノ/日程:4月5日(土)~4月11日(金)
映画『REASON ~あの日、HIPHOPに憧れた少年たち~』|本篇ライブシーン映像 » 動画の詳細※VODサービスへのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、リンク先での会員登録や購入などでの収益化を行う場合があります。
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ディズニー実写版『白雪姫』(3月20日公開)より、プレミアム吹き替え版で風間俊介が“7人のこびと”のおとぼけ役を務めることが発表された。
ディズニー初の長編映画であり、世界初のカラー長編アニメーションでもある『白雪姫』を実写化した本作は、マーク・ウェブ監督がメガホンを取り、『グレイテスト・ショーマン』のパセク&ポールが音楽を担当するミュージカル・ファンタジー。『ウエスト・サイド・ストーリー』のレイチェル・ゼグラーが白雪姫、『ワンダーウーマン』シリーズのガル・ガドットが女王にふんする。プレミアム吹き替え版では、白雪姫役の吉柳咲良のほか、河野純喜(JO1)、月城かなと、津田篤宏(ダイアン)、諏訪部順一らが参加する。
7人のこびとの声は、津田篤宏(おこりんぼ)、大塚明夫(先生)、小島よしお(ごきげん)、平川大輔(てれすけ)、日野聡(くしゃみ)浪川大輔(ねぼすけ)の6名がすでに発表になっている。今回、7人目となるおとぼけ役に決定した風間は「願いが叶いました。 白雪姫が井戸に歌い願ったように、願い続けた『ディズニー作品に声で参加したい』という夢が叶いました。世界初の長編カラーアニメーションであり、ディズニーの歴史に大きな意味を持つ『白雪姫』が、ディズニーカンパニー100周年を超えた今、新たな一歩として新しい息吹が吹き込まれる。 この『白雪姫』も何度も繰り返し観る、大切な作品になると思います。 皆さんにとっても、そうである事を願っています」とディズニー愛を込めたコメントを寄せた。
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第163回直木賞を受賞した馳星周の小説を実写映画化した『少年と犬』(公開中)。メガホンをとったのは、これまで『糸』(2020)、『ラーゲリより愛を込めて』(2022)など数々の人間模様を描き名作を世に送り出してきた瀬々敬久監督。そんな監督が、人間に寄り添い、生きる希望を与えてくれる“犬”を軸にした作品を撮った。いつも台本の1ページ目に作品のテーマを書くという瀬々監督が、「犬中心主義」と記した本作。瀬々監督が奇跡的だったという撮影を振り返った。
天才犬・さくら、特に凄いのは「じっとしているシーン」
東日本大震災から半年後を舞台にした物語。主人公は、高橋文哉演じる宮城県に住む和正と、西野七瀬ふんする滋賀県在住の美羽。どちらも人に言いづらい過去を持つなか、突然現れた犬・多聞と共に過ごすなか、さまざまな感情を呼び起こされていく。
ADVERTISEMENT高橋、西野がダブル主演として作品を引っ張っていくが、間違いなくもう一人(一匹)の主人公はシェパード犬の多聞だ。ふんするのは雌犬のさくら。劇中では人間と同等、それ以上にエモーショナルな演技を見せ、観客の心をつかむ。瀬々監督も「とにかく素晴らしかった」と絶賛するが、冷静に考えると「どうやって撮影したのか?」というシーンが多々ある。瀬々監督も「やっぱり動物ってじっとしていたり、目を閉じたまま動かないとか、かなり難しいことなんですよね」と語ると「そういう部分は本当に優秀でした」と振り返る。
瀬々監督の言葉通り、高橋や西野にぴったりと寄り添い、まるで人間の感情の機微が分かっているかのような佇まいを見せるさくら。俳優には監督が演出をつけるが、犬にはどのようにして意思を伝えるのだろうか……。
瀬々監督は「基本的にやることは決まっている。台本のト書きにも『多聞が側にいる』とか『走ってくる』と書いてあるんです。それをドッグトレーナーさんに伝え、その動作を訓練していただき、現場で練習のようにやってもらうという繰り返しです」と説明する。確かに言葉で言うのは簡単だが、相手は犬。それでも瀬々監督は「僕たちが要求していた動きは、ほぼ完ぺきにマスターしてくれていました」とさくらの優秀さに舌を巻いたという。
ADVERTISEMENT特に瀬々監督が驚いたというのが、多聞がじっとしているシーン。「物語の中盤で、雪のなか車が動かなくなっていたとき、車の横に座って動かないシーンや、後半に病院のベッドの上で寝ているシーンなど、結構長回しで撮っているので、途中で動いてしまうだろうな……と思っていたのですが、一切動かなかった。本当にすごい子だなと思いました。こういう動物の撮影というのは、普通何匹か用意するものですが、さくらほど完璧に演じられる犬は他にはいなかったので、一匹で演じてもらったんです。その意味で体調を崩すこともなく撮影ができたのは、本当に幸運でした」
クランクイン直前にアクシデント!さくらが救世主に
多聞(さくら)と美羽(西野七瀬)そんな天才犬・さくらだが、実は最初は別の犬で撮影する予定だったという。瀬々監督は「原作では、多聞はシェパードと和犬の雑種だったので、シェパード純血のさくらは、最初から候補に入っていなかったんです。でも当初決まっていた犬が、クランクインの2週間前ぐらいに体調も含めて難しくなって降板してしまったんです」と語ると、そこから急遽、雑種ではなく純血だった犬も候補に入れ再検討するなか、さくらが選ばれた。瀬々監督は「まさに僕らにとっては救世主。この映画を救ってくれたのはさくらだと言っても過言ではないです」と感謝を述べていた。
「基本的にドッグトレーナーさんの訓練がすべて」と語っていた瀬々監督。さくらに対して「特別な演出をしているわけではない」と話すが、一方で、常に心の中心に置いていたのが「犬中心主義」だという。「台本の一ページ目をめくったところに“犬中心主義”と書いて、常に心掛けていました。それでも、どうしても人間ドラマとしてものを見てしまう癖はなかなか抜けなかったんです」
ADVERTISEMENT撮影当初は高橋や西野の視点に寄りがちで、犬目線のカットを撮り逃してしまうことも多々あったという。撮影中盤に差し掛かるころになってようやく、多聞を中心に撮っていこうというプランが明確になっていったという。
また高橋や西野がさくらとコミュニケーションをとるのに対し、瀬々監督はさくらと一定の距離を保とうとしていた。その理由について「やっぱり僕が近づくと圧を与えかねない。犬と言うのは集団のなかで誰がボスなのかというのを察する生き物。そういうプレッシャーはなるべくかけないように意識していました」と語る。
映画を撮り終えて見えてきた新たな課題
メイキングより瀬々敬久監督(中央)「犬中心主義」という撮影を通して、瀬々監督は作品作りにおける課題が見えてきたとも。「僕は特別犬に対して演出をしたわけではないんです。でも映像の中でさくらが悲しそうな目や切なげな表情をしていたと見る方が多いわけです。実際にそうなのか、もしくは僕たちがそういうふうに見ようとしているのか、どっちなんだろう……という課題は残された気がします」と語る。
「見る側がそう感じれば、それが正解」という考え方もあれば、「演じる側が心からそう感じていなければ嘘になる」という解釈もできる。瀬々監督は「とても難しい問題。今回は犬だったのでその正解は分かりませんが、映画の秘密がそこに隠されているような気がしました。演技の本質というものを含めて、新たな疑問が湧いてきたんです」と本作を通じて映画づくりの奥深さを痛感したという。(取材・文:磯部正和)
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池田エライザが主演を務める青春映画『リライト』(6月13日公開)の本予告編が公開され、橋本愛が出演していることが発表された。
本作は『サマータイムマシン・ブルース』『リバー、流れないでよ』などの脚本・上田誠(ヨーロッパ企画)と松居大悟監督が初タッグを組んだ、作家・法条遥の同名小説が原作の“タイムリープ×青春ミステリ映画”。高校3年の夏、300年後の未来から来た転校生・保彦(阿達慶)と恋に落ちた美雪(池田)は、彼からもらった薬で10年後にタイムリープする。そこで、自分が保彦の憧れる小説を書くと知った彼女は、未来で運命の日を迎えるが、なぜか10年前の自分は現れなかった……。
ADVERTISEMENT橋本が演じるのは、物語のキーパーソンとなる美雪の同級生・友恵役。予告編では、保彦が実は美雪の同級生たちの前でタイムリープを繰り返しており「保彦との特別な思い出があるのは1人だけじゃない」という“史上最悪のパラドックス”が判明。友恵が「残念だけど、保彦はあなただけのものじゃない」とミステリアスに告げるシーンが映し出される。
予告編では、新進気鋭のラッパー、Rin音が本作のために書き下ろした主題歌「scenario」も解禁。『時をかける少女』へのオマージュを込めたオール尾道ロケで描かれる、瑞々しい高校時代の青春と謎を散りばめたミステリーを彩る。橋本愛、Rin音のコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)
橋本愛/雨宮友恵役(美雪のクラスメイト)
(C)2025『リライト』製作委員会松居さんと久しぶりにご一緒できると聞いたときは、心躍りました。毒気に満ち溢れた物語が、松居さんの優しさでなんとも爽やかで柔和な読後感に変貌したように思います。 私が演じた友恵の膨れ上がった執念が、みんなの人生に蔓のように絡んでいくのが、苦しくも楽しかったです。
普遍的な学園青春ものかと思いきや。みんなの人生をかけた裏切りを、ぜひ楽しんでくださいませ。
Rin音/主題歌アーティスト
まず素敵な作品に主題歌として関われたことがこの上なく嬉しかったです。 作中の尾道の風景はとても美しく、どこか学生時代に見た景色とも重なるようでした。
特に作詞に関しては、自分を『リライト』の世界観にそのまま投影して書き進めていきました。「小説のページを捲るように」「1行1行文字を追っていくように」を意識して曲 を作り上げているので、是非とも劇場で映画とともに主題歌も聴いていただきたいです。
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