トランプ氏、ウクライナ支援再開も 和平交渉へ前進なら=米高官

米国のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)は5日、ウクライナ紛争を巡る和平交渉に向け前進し、信頼醸成に向けた措置が講じられれば、トランプ大統領はウクライナへの支援再開を検討するという認識を示した。写真は2月、米ホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)

[ワシントン 5日 ロイター] - 米国のウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)は5日、ウクライナ紛争を巡る和平交渉に向け前進し、信頼醸成に向けた措置が講じられれば、トランプ大統領はウクライナへの支援再開を検討するという認識を示した。

ラトクリフ米中央情報局(CIA)長官は、トランプ大統領がウクライナへの情報支援を停止するよう命じたと明らかにした。米政権は今週に入り、対ウクライナ軍事支援を一時停止しており、ロシアとの紛争におけるウクライナ軍の戦闘能力を著しく低下させる可能性がある。 もっと見る

ウォルツ氏はFOXニュースチャンネルの番組で、ウクライナのゼレンスキー大統領が米国との鉱物資源協定締結とロシアとの停戦交渉に応じる意欲を示す書簡をトランプ氏に送ったことについて「良好かつ前向きな一歩」とし、当局者が紛争終結に向けた交渉の日程や開催場所、交渉団などについて協議していると明らかにした。

さらに「われわれはすでに信頼醸成に向けた措置について協議しており、それをロシア側に投げ、動向をうかがう」と述べた。

その上で「交渉に向けて前進し、信頼醸成に向けた措置を検討できるようになれば、トランプ大統領は対ウクライナ支援一時停止の解除を真剣に検討するだろう」とし、「双方が部分的そして恒久的な和平に向けて真剣に交渉していることを確認する必要がある」と述べた。

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