グリーンランドの自決権尊重、デンマークがトランプ氏の演説評価
3月4日、トランプ米大統領は施政方針演説でデンマークの自治領グリーンランドの獲得に対する関心を改めて示す一方、グリーンランドが自らの将来を決める権利を支持すると明言したことについて、デンマークのラスムセン外相は5日、その意義は大きいとの見方を示した。写真は、グリーンランド代表部の看板。1月26日、デンマークのコペンハーゲンで撮影(2025年 ロイター/Tom Little)
[コペンハーゲン 5日 ロイター] - トランプ米大統領が4日の施政方針演説でデンマークの自治領グリーンランドの獲得に対する関心を改めて示す一方、グリーンランドが自らの将来を決める権利を支持すると明言したことについて、デンマークのラスムセン外相は5日、その意義は大きいとの見方を示した。
トランプ氏はグリーンランドに住む「素晴らしい人々」に繁栄と安全をもたらすと表明。住民にアピールした。 もっと見る
世論調査によると、グリーンランドの住民の大半は米国の一部となることに反対だが、デンマークからの最終的な独立には賛成している。デンマーク政府は、グリーンランドは売り物ではないとすると同時に、グリーンランドの将来はその市民が決めるべきとの立場を取っている。
ラスムセン氏はヘルシンキでの記者会見で「(トランプ大統領は)グリーンランドの自決権を尊重すると述べた。演説で最も重要な部分だったと思う」と語った。
その上で、デンマークとグリーンランドは北極圏の安全保障に関して米国と共通の関心を持っていると述べた。
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