上位浮上狙う2チームの激戦はドロー…川崎Fは終盤に一時逆転も、浦和が終了間際の同点ゴールで痛み分け
J1リーグは21日に第13節延期分を行った。川崎フロンターレと浦和レッズの対戦は2-2のドロー。川崎Fは後半41分にMF瀬川祐輔のゴールで一時逆転も、浦和は終了間際にMF大久保智明が同点ゴールを沈めた。
未消化試合の今節で、2連勝中の6位・川崎Fは先発3人を変更した。中2日の連戦が続くなかでフル稼働だったMF山本悠樹がベンチスタート。MF河原創、FWエリソン、FWマルシーニョが復帰した。着実に勝ち点を積む4位・浦和は先発を6人入れ替え。FW高橋利樹とMF中嶋翔哉は今シーズン初スタメンとなった。[両スタメン&布陣]
川崎Fがボールを握りながら少しずつ前進していく。浦和も前半15分過ぎから右サイドのMF金子拓郎が起点となって敵陣に近づいた。前半24分、川崎Fは相手のセットプレー時にアクシデント。ファン・ウェルメスケルケンと交錯したエリソンが右ひざを痛め、一時ピッチから出た。その後再びピッチに戻るも、自らピッチに倒れてプレー続行不可能と判断。悔しさを表しながら32分にFW山田新と代わった。
細かいパス回しで敵陣に入る川崎Fだったが、先制したのは浦和。前半42分に左サイドから押し込んでいくと、中島がPA左手前から右足でインスイングのキックを放つ。ゴール前の金子はわずかにボールに触れず。そのままボールはゴールに吸い込まれ、今季初ゴールとなる先制点になった。追いかける展開になった川崎Fは前半アディショナルタイム2分過ぎにすばやく同点。波状攻撃で手にした右CKをMF脇坂泰斗が右足で蹴り、ファーサイドの山田が競り合う。こぼれ球をマルシーニョが右足ボレーで叩き込み、今季2点目で試合を振り出しに戻した。
前半を1-1で折り返すと、川崎Fはハーフタイムで交代枠を使用。MF伊藤達哉を下げ、瀬川が入った。
後半開始から互いに決定機を作っていく。浦和は後半11分、右サイドでDF石原広教のパスを受けた金子がグラウンダーのクロス。PA中央に走り込んだMF関根貴大のダイレクトシュートはゴール右ポスト直撃も、こぼれ球をGK山口瑠伊にセーブされた。
浦和は後半14分に高橋、中島に代えてMF松尾佑介とMFマテウス・サヴィオが入る。さらに21分には関根と金子を下げ、MF渡邊凌磨と大久保が出場。渡邊がトップ下に入り、2列目はM・サヴィオが左に、大久保が右に配置された。
川崎Fも後半25分に2枚替え。マルシーニョと河原が下がり、MF家長昭博と山本が入る。2列目は左から瀬川、脇坂、家長が並んだ。33分には相手ゴールに迫り、DF佐々木旭が強烈な右足ミドル。だがボールはゴール右外に逸れていった。
浦和は後半36分にFW長倉幹樹を、川崎Fは40分にMF大関友翔が入る。交代策が的中したのは川崎Fだった。
後半41分、川崎Fは中盤左サイド寄りに大関がボールを収める。大きく右サイドに展開すると、ファン・ウェルメスケルケンがダイレクトでPA中央に折り返した。すると走り込んだ瀬川が右足シュートを叩き込む。ゴールに突き刺し、2-1と試合をひっくり返した。 だが、浦和は終了間際に大久保が同点ゴール。そのまま試合は終了し、2-2で引き分けた。 (取材・文 石川祐介)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がポッドキャストで配信中