クーグラーFRB理事、最近のインフレ「上昇」に警戒感示す

Reade Pickert

  • 一時的な上昇であり永続的なものではないことを確認したい
  • 労働市場に底堅さ、トランプ次期政権の政策巡り幅広い可能性を考慮

米連邦準備理事会(FRB)のククーグラー理事は3日、米経済が良い状態で1年を終えていくとしながらも、インフレが再び下降傾向にあることを確認したい考えを示した。

  クーグラー理事はCNBCとのインタビューでインフレについて、「2024年第1四半期に上昇が見られたが、ここにきてまた上昇が見られる」と指摘。「それが本当に一時的な上昇であって、より永続的なものではないことを確認したい」と述べた。

  2022年以降、物価上昇圧力は大幅に緩和されたものの、ここ数カ月間はFRBの2%目標に向けた進展は安定していない。

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  クーグラー理事は11月のインフレ統計について、9月と10月の数値よりも「やや良い」とコメントした。11月の米個人消費支出(PCE)統計では、FRBが重視するPCEコア価格指数が前月比0.1%上昇と、5月以来の低い伸びになった。

  同理事は労働市場について、底堅さがあると述べ、冷え込みは緩やかだと強調。11月に4.2%に上昇した失業率は依然として歴史的に低い水準にあると付け加えた。

  トランプ次期大統領が提案した新たな関税など政策について尋ねられた同理事は、実施を巡る不確実性を強調し、FRB当局者が幅広い可能性を考慮していると述べた。

原題:Fed’s Kugler Says She’s Cautious About Recent Inflation ‘Bump’(抜粋)

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