きょうだい2人が亡くなった水難事故 原因は“離岸流ではない沖への流れ”か 専門家が指摘する“河口流” 新潟市西蒲区
新潟市西蒲区で10日、子ども2人が亡くなった水難事故。 親子が流された現場では、離岸流とは別の沖に向かう流れが発生していることが分かりました。 【写真を見る】きょうだい2人が亡くなった水難事故 原因は“離岸流ではない沖への流れ”か 専門家が指摘する“河口流” 新潟市西蒲区 ■親子3人が流され きょうだい2人が死亡した水難事故 10日に発生した水難事故。 新潟海上保安部によりますと、新潟市の37歳の父親と中学1年生の姉が乗ったフロートが沖に流され、それをみた小学3年生の弟が泳いでいき、父親がフロートに乗せようとしたところ波にあおられて、3人とも海に投げ出されました。 海水浴場の監視所の人は 「あそこは離岸流が起きやすくて、浮き輪で浮いているとすぐ流される。だから禁止している」 ライフジャケットは着用しておらず、きょうだい2人が亡くなりました。 なぜ、悲惨な事故が起きたのでしょうか? ■専門家も驚く“沖に向かう流れの速さ” 11日に現場の調査に入った水難学会の理事で長岡技術科学大学大学院の斎藤秀俊教授は、「秒速で1メートルから2メートルと、とてつもない速さで流れていますね。相当速いですね。私は少なくとも初めて見ました」と、沖に向かう流れの速さに驚きを見せました。 事故直後、上空から見た海の様子です。波が押し寄せているのが分かりますが、岩場に沿うようにして白波が消えている部分があります。 沖に向かう流れが発生しているためで、親子3人はここで遊んでいたと見られています。 水難学会の理事で長岡技術科学大学大学院の斎藤教授は、「普通の離岸流で、これくらいの波で秒速2メートルなんてのはとても出ない」と指摘します。 離岸流とは異なる流れとは… ■“河口流”が影響か 記者リポート 「事故があった海水浴場の砂浜には小さな川が流れていて、これが沖に向かう流れに影響しているということです」 斎藤教授は砂浜を通る川の水が海に流れ込むことで"河口流”という沖への流れが発生していると分析。 水難学会の理事で長岡技術科学大学大学院の斎藤教授は、「これは表面に出ている水なんで、もっと地下水がたんまりと流れていますから、これよりも多い水がここを通って砂の下から湧き出るようにして、沖に向かって流れるような流れを作っている」
さらに事故が発生した10日正午ごろは、満潮から潮位が下がるタイミングでより沖への流れが強くなった可能性もあるということです。 水難学会理事・長岡技術科学大学大学院 斎藤秀俊教授 「できるだけ川から離れた砂浜で遊んでもらえればと」 斎藤教授は、砂浜を通り海に流れ込む川は、県内で多く見られるとして注意を呼びかけています。
新潟放送