Nintendo Switch 2には、安価なウェブカメラがいいらしい
Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)が発売されて、はや3週間。ギズモード編集部内でも、ちらほら入手報告が伝えられている(羨ましい)ものの、まだまだ話題は尽きません。
そんななかでも、すでに遊び始めているユーザーからはSwitch 2に関するさまざまな情報が届けられていますが、今回Switch 2で使用できるウェブカメラについて、新情報が米Gizmodoで伝えられています。
これまで複数のユーザーが、最新のウェブカメラをSwitch 2で利用したところ、全く使えないという現象が報告されていました。「もしかするとSwitch 2では高価な4Kのストリーミングウェブカメラだと使えず、低画質のカメラじゃないと使えないんじゃ…」と米Gizmodo編集部は予想していましたが、どうやらその可能性が高そうです。
どんなときにSwitch 2でウェブカメラを使う?
Switch 2に接続するカメラは、複数のシチュエーションで利用できます。まずゲームチャット機能で映像を送り合う際にウェブカメラを使用します。ゲームチャット機能は、任天堂版Discordのような機能で、ユーザー同士が音声で話したり、お互いのプレイ映像をリアルタイムで見たり、もちろん顔の映像を同時に配信できたりもします。
そしてもう1つのウェブカメラを使えるシチュエーションが、リアルもしくはオンラインで複数人が集まり、カメラプレイで遊ぶときです。専用ソフトの『マリオカートワールド』や今後アップデートが決定している『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』のようなゲームは、ウェブカメラで映した自分たちの姿をゲーム画面上に登場させることができます。
Video: Nintendo公式チャンネル / YouTubeストリーマー向け機器メーカーElgatoのゼネラルマネージャーであるJulian Fest氏は、本メーカーから発売されているウェブカメラ「Facecam MK.2」や「Facecam Neo」について、現状互換性がないものの、近日中にSwitch 2対応のファームウェアアップデートを施す旨をX上に投稿しています。
Fest氏は任天堂のシステムが画面上に複数の顔を映す場合、対応できる解像度がかなり低いものになっている可能性があると推測しています。任天堂自社製の1080p対応のSwitch 2用カメラ(税込5,980円)が販売されていますが、一方で、ホリから発売されている480pのウェブカメラ(税込3,980円)をSwitch 2の携帯モードで利用できるライセンス製品として推奨しています(パックンフラワーモデルも販売中)。
Fest氏いわく、それが「任天堂らしさ」なようですが、他のサードパーティ製カメラが互換性を持つためにどんな仕様を満たす必要があるのかは明かされていません。
On the resolution - I think this is just Nintendo being Nintendo. They’ve never cared about tech specs, only about creating very specific experiences. In this case it’s putting multiple tiny facecams on screen and I can imagine that only works reliably at very low resolution. https://t.co/RCHF3LK1fq
— Julian (@JFest) June 25, 2025
現状Switch 2で互換性があるとされるカメラの大半は古いモデルで、性能が低めのものが多い様子。Redditには、どのウェブカメラが機能したか、ユーザー同士でリスト化している掲示板もあります(ただそれが本当に機能するかは確かめてみないことにはわかりません)。
DJIの「Action」や「Osmo 4K」は非対応で、Logitechの「Brio 4K」は不具合が発生していることも報告されています。無理やり接続することはできても、1080pの高画質で利用できるわけではないようです。
中国のメーカーEMEETから先日発売された「PIXY PTZ 4K」はSwitch 2に対応していることも公表していますが、税込2万5980円と決して安くはありません。ですが、デュアルカメラシステムで、フレームレート30fpsの4Kと60fpsの1080pにも対応しています。
Switch 2は4K映像の出力に対応していないことが定説となっているので、この手のカメラもおそらく1080pに落ち着くことが予想されます。
またUGREENはThe Vergeの取材に対し、Switch 2との互換性テストの結果を発表しています。この発表によると、現状HIDプロトコルのUSB接続は使用できない様子。ウェブカメラは、バッチ転送よりも比較的データを安定的に転送できる「アイソクロナス転送」に対応している必要があり、また30fps未満のフレームレートはサポートされないケースもあります。ただ一部30fps未満のカメラでも動作が確認できるものもあるようです。
安めのウェブカメラで十分かも
Switch 2はウェブカメラで映し出す映像をエンコードしつつ、ストリーミングで送られてくる別映像を最大で3つデコードすることができます。処理できるデータ量には限りがあり、しかもゲームプレイと両立できなければいけないわけですから、Switch 2用として選ぶなら、高価なウェブカメラよりも安めなものの方が無難かも。
すでに持っているウェブカメラのなかで、古くて安いウェブカメラがあれば、Switch 2との相性はかなりいいかもしれません。ただし、Switch 2は専用のソフトで背景を切り抜き、ユーザーの顔を中央に映す処理を行ないます。これが映す映像のピクセルを荒くしてしまうので、近くで映すとちょっと変に見えるかも。
とはいえ、そもそもゲームプレイ中に映りが気になることもあまりなさそう。もし安めのウェブカメラで十分なんだとしたら、それはそれでお得感もありますしね。