白馬村の空き家を360万円で購入したオーストラリア人夫婦「年の半分は日本、もう半分はタイ生活」(海外)(BUSINESS INSIDER JAPAN)

ロイド・エンボムとその妻は、スキーの町として知られる長野県・白馬村の空き家を2万2000ドル(約360万円)で購入した。その家はほかのものより安かったものの、大規模な改修が必要だった。夫妻と2歳の娘は、1年の半分を日本で暮らしながら、幼い娘とともに旅を続けるつもりだ。 <この記事は、オーストラリア出身のコンテンツクリエイター、ロイド・エンボムへの取材に基づく本人談だ。長さと明瞭さを考慮して編集している> 【全画像をみる】白馬村の空き家を360万円で購入したオーストラリア人夫婦「年の半分は日本、もう半分はタイ生活」 私たちは登録者14万人の旅行系YouTuberだ。動画制作を本業にしてもうすぐ5年になる。 2021年まで故郷であるオーストラリアでロックダウンを強いられたが、11月11日に出国。以来、バリ島、ベトナム、タイ、シンガポールを周り、北アメリカに渡って動画制作を続けた。その後、私たちはタイに2年間定住する中で、娘のライラが誕生した。 私たちは、望んでいたことを実現していた。3人で暮らせるだけの収入を得ながらも、好きな場所で暮らすことだ。デジタルノマドの私たちから見れば、タイはよい選択肢だった。物価が安く、医療水準が非常に高いうえ、質の高い民間病院もあり、費用も安い。 だが、外国人はタイで土地を所有できない。物件は25年または30年契約で借りなければならない。タイで家を買っても、実際には住んでいる土地を借りていることになる。 マンディは妊娠中に日本の安い空き家情報を見始めた。私たちはやがて、本拠地となる家、いつでも戻れる場所を強く求めるようになった。

最初に懸念したのは、「日本の在留資格がないのに、どうやって家を買うのか?」ということだった。タイのように、ほとんどの国では家を買うには居住者でなければならないからだ。 だが、外国人が日本で物件を買うという趣旨のYouTubeの動画を次々と見ていくと、十分可能だと分かった。日本に足を踏み入れる必要すらなく、適切な家と適切な不動産業者を見つければ、オンラインで購入できる。 私たちは2年間にわたってリサーチを続け、2026年3月、実際に日本を訪れて、いくつかの物件を内見してみることにした。 最終的に、長野県の白馬という素晴らしいスキーリゾートから、車で15分以内の場所に位置する空き家を見つけた。白馬は1998年冬季オリンピックの競技が共同開催されたことで知られ、スノーボードをしに来るオーストラリア人の旅行者も多い。その多くが、しばらく滞在するため、やや多文化的な雰囲気がある。つまり、自分たちのような完全な「よそ者」でも馴染みやすい。 不動産エージェントは日本人だったが、かつてカナダに住んでいた人物で英語を流暢に話せたのは助かった。物件は1カ月前に売りに出されており、最終的な購入価格は360万円で、当時の為替で2万ドルだった。支払う必要があった手数料をすべて含めると、合計は410万円になった。 2026年3月末にすべての書類に署名し、実際に決済を完了するまで約5カ月近くの猶予をもらえた。書類手続きや段取りをすべて確認する必要があったため、ありがたかった。私たちは2026年7月に入居した。 もちろん、全てがクリーンに住み良いというわけにはいかない。自分たちで引き受けなければならないことはたくさんある。 部屋は埃と虫の死骸、蜘蛛の巣だらけで、入居当日には寝る部屋を綺麗にするのでやっとだった。 そもそも水道が使えるのか、電気が通っているのか、何が機能して、何はダメなのかさえ分からなかった。幸い、電気と水道は使えたが、ボイラーは動かなかった。今の私たちにとって最大の課題は、温かいシャワーを浴びられるようにすることと、浴室を改修することだ。現在、浴室にあるのは水風呂だけで、2歳の子どもと大人2人が暮らす環境としては、あまり現実的ではない。 近所にはファミリーマートやホームセンターのコメリもあるし、Amazonも届く。2007年式のスズキのエブリィワゴンも30万円で購入した。まずは自分たちでこの家を本当に素晴らしいものにするつもりだ。改修には、実際に購入にかかった金額とほぼ同じ額を費やす見込みで、それを超える可能性もある。

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