iPhone 16も対応! 25Wの「Qi2.2」でワイヤレス充電が爆速になる

新規格「Qi2.2」が、かなりすごいことになっています。 ワイヤレス充電規格「Qi(チー)」が世に出てきたのは2010年のこと。この15年で、その中身は大きく様変わりしました。 当初はわずか5Wという、ちっぽけな出力からスタートしましたが、今では広く使われる15Wへと進化。超高速とまではいかなくても、十分実用的な速さになりましたよね。 そして「Qi2」規格では、業界全体がAppleのMagSafe方式を採用。これにより、デバイスの充電コイルと充電器がマグネットでピタッとくっつくようになり、充電のために完璧な位置を探して何度も置き直す、なんて悩みからも解放されたのです。 そして2025年、その進化がついに「Qi2.2」として現実のものとなりそうです。もっとも、現時点でQi2に対応しているデバイスの大半がiPhoneというのが実情ではありますが。

Qi2.2は、今年4月に正式に承認された規格で、Qi2をベースに、マグネット接続はそのままに最大25Wの電力供給を可能にするなどの改良が加えられています。 適切なケーブルと電源アダプタを使えば、この25Wという数字は15Wと比べて確かなスピードアップをもたらしてくれるでしょう。 たとえば、AppleのiPhone 16は、最新のMagSafe充電器と30Wの電源アダプタを組み合わせることで25Wのワイヤレス充電に対応し、バッテリー残量0%から50%までをわずか30分で充電できます。ワイヤレスでこれなら、悪くないですよね。

サードパーティ製のQi2.2充電器の登場は、思ったよりも近いようです。たとえば、UGREENのモバイルバッテリーは2025年秋のリリースが予定されています。 それでも、各社がこの新しいQi規格に向けて動き出していると知るだけでも、ワクワクしますね。 AppleはiPhone 12以降でQi2をサポートしていますが、Android陣営でこの規格に対応しているのは、現在のところHDM Skylineのみとなっています。 Source: APFEN, The Verge

ライフハッカー・ジャパン編集部

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