国連人権理、ロシア演説中に数十人退席 ウクライナ支持表明
2月26日、ジュネーブで行われた国連人権理事会で、数十人の高官が侵攻から3年を迎えたウクライナへの支持表明として、ロシアの演説中に退席した。写真は退席する英高官など(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[ジュネーブ 26日 ロイター] - ジュネーブで26日に行われた国連人権理事会で、数十人の高官が侵攻から3年を迎えたウクライナへの支持表明として、ロシアの演説中に退席した。
退席者はフランス、ドイツ、英国の大使を含む代表ら。マンリー英国連大使は「ウクライナに対するわれわれの支持は揺るぎない。国連憲章に沿った、公正かつ恒久的な平和を望む」とし、ウクライナも交渉の座に着くべきとの考えを示した。
ボナフォン仏大使は「ウクライナで起きたことに反応せずに放置すれば、国連設立の根本原則の崩壊につながる」と述べた。
トランプ米大統領が人権理事会脱退を決定したことで、米国は出席しなかった。
ロシアのベルシニン外務次官は演説で、ウクライナに「基本的人権の露骨な侵害」があると主張し、ロシアを嫌悪していると非難。
一方、ウクライナのベッツァ外務次官はロシアが国際法を無視していると批判し、「侵略者は処罰されるべきで、侵略に報酬が与えられるべきではない」と述べた。
またロイターに対して、ロシアとの二国間協議を否定し、「欧州連合(EU)と米国が出席すべき。ウクライナ抜きでウクライナについて語ることはできない」と訴えた。
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