マクロン仏大統領、欧州首脳をパリに招集-ウクライナ問題協議へ
Ellen Milligan、Andrea Palasciano、Samy Adghirni
- ロシアとの和平交渉急がないようトランプ氏に働き掛ける試みの一環
- EUの外交トップのカラス氏はミュンヘンで外相らと状況検討へ
フランスのマクロン大統領はドイツのショルツ首相やイタリアのメローニ首相を含む欧州の指導者たちをパリに招き、17日にウクライナと欧州の安全保障全般に関する緊急会議を開く。事情に詳しい関係者の話が明らかにした。
欧州の指導者らは、ロシアとの和平交渉を急がないようトランプ米大統領を説得しようとしている。欧州の外交トップは、こうしたトランプ氏の動きを、欧州にとって「存亡に関わる問題」と捉えている。
ショルツ氏が所属する社会民主党(SPD)によると、同氏はこの会議に出席する予定。スターマー英首相も参加する見通し。
匿名を条件に取材に応じた関係者によると、緊急首脳会議にはポーランドとデンマークも招待されている。計画は暫定的なものであり、変更される可能性があるという。
仏大統領府の関係者は15日、欧州の指導者たちによる非公式な会合の可能性について話し合いが続いていると述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長と欧州理事会(首脳会議)のコスタ常任議長(EU大統領)も招待されたと関係者は述べた。
EUの外交トップであるカラス外交安全保障上級代表(外相)は、ミュンヘンでEU加盟国の外相を集め、ここ数日の出来事について把握し検討する予定だと、同氏の報道官がソーシャルメディアに投稿した。
原題:Macron to Host European Leaders in Paris for Ukraine Talks (1)(抜粋)
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