【新日本・WTL】内藤哲也&高橋ヒロムが初V! 1・4ドームでついに初の師弟一騎打ち実現へ

 新日本プロレス「ワールドタッグリーグ」は8日熊本大会で優勝決定戦が行われ、Bブロック1位の内藤哲也(42)、高橋ヒロム(35)組がAブロック1位のゲイブ・キッド(27)、SANADA(36)組を撃破し、初優勝を飾った。

 出場16チームの頂点を決める戦いは、互いに一歩も譲らない大激闘となった。内藤のデスティーノがゲイブに決まり、勝負ありかと思われたが、場外からSANADAがレフェリーの足を引き3カウントが幻に。ならばと内藤が狙った2発目のデスティーノは阻止され、ツームストーンパイルドライバーでダブルダウン状態となった。

 代わったヒロムがSANADAの急所蹴りからオコーナーブリッジで丸め込まれると、今度は内藤が場外からレフェリーの足を引いてカウントを妨害。SANADAを孤立させ、波状攻撃からヒロムがTIME BOMBを決めたが、これでも3カウントは奪えない。

場外のSANADA(左)に捨て身の攻撃を見せたヒロム

 猛反撃にさらされたヒロムは、ゲイブのパイルドライバーからSANADAのデッドフォールを狙われる。しかし、これを内藤が阻止すると、デスティーノでゲイブを排除。その内藤はシャイニングウィザードを食らってしまい、リング上はヒロムとSANADAの一騎打ち状態となる。

 名も無きヒロムロールを切り返されたヒロムは、シャイニングウィザードを浴びて大ピンチに。それでもデッドフォールを切り返し、起死回生の名も無きヒロムロールでついに3カウントを奪ってみせた。

 階級の壁を超えた師弟タッグで頂点に立った内藤は、先にマイクを握ると「少し前の話になりますが、2018年4月、ここグランメッセ熊本のメインイベントで勝利した時に、メッセージを送りました。『一歩踏み出す勇気』という言葉を送ったこと、覚えてますか? このWTL優勝できたのは、間違いなく高橋ヒロムのおかげだよ」とパートナーに感謝。

「最後まで諦めない高橋ヒロムの姿を見て、俺も一歩踏み出さなきゃいけないんじゃないかと思いました。その一歩とはズバリ、コロナ禍で流れてしまった俺とヒロムのシングルマッチ。2024年1月4日東京ドームで、どうだ?」と、一度は2020年3月大田区大会で決定しながら大会が中止になって幻となっていた師弟対決を呼びかけた。

 これを受けヒロムは「一歩踏み出すのが遅すぎますよ…。でも、そのおかげでこうやってタッグを組めて、こうやって優勝できたので、ありがとうございます。2025年1月4日、東京ドーム。内藤哲也 vs 高橋ヒロム? その答えはもちろん! よろしくお願いいたします」と受諾。

「俺からも一つ伝えていいですか。内藤さん、俺にプロレスを教えてくれて、本当にありがとうございました! 1月4日、楽しみにしてます」と呼応し、年間最大興行での〝ドリームマッチ〟実現が決定的となった。

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