松山英樹と「マスターズ」の歴史 全50ラウンド“総ざらい”

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)

松山英樹にとって、2021年に続く大会2勝目を目指す14回目の「マスターズ」が始まる。当時アマチュアだった11年に初出場して以降、予選落ちは1回(14年)のみ。以降は10大会連続で決勝に進出し、その総ラウンド数は『50』にわたる。今回は松山の全50ラウンドを“総ざらい”し、これまでのスコア傾向を分析してみた。

オーガスタナショナルGCでの平均スコア

松山の平均スコアは71.72で、「計50~74ラウンド」プレーした選手では2位という数字。1位はロリー・マキロイ(北アイルランド)の71.60(計58ラウンド)になる。コースは改修のたびに総距離を伸ばしてきたため一概には比較できないが、「計100ラウンド以上」ではタイガー・ウッズ(ちょうど100ラウンド)が1位で71.30を記録している。

松山が「バーディ以下」を獲った回数が多いホールは、やはりパー5がトップ4を占める。最も多いのは24回(ともに22バーディ、2イーグル)の8番と13番で、8番の通算スコア「21アンダー」は松山の18ホールで最多アンダーパーとなる。以降は21回(20バーディ、1イーグル)の2番、19回(17バーディ、2イーグル)の15番と続く。なかでも15番は、スコアを落としたのが2回のボギー(12年3R、21年4R)だけと18ホール中で最も少ない。

なお、パー5を除いて松山が通算アンダーパーを記録しているのは、パー4が3番(5アンダー)、9番(6アンダー)、14番(2アンダー)の3ホール。パー3は“アーメンコーナー”にある名物ホール、12番(2アンダー)のみとなっている。

一方で「ボギー以上」の回数が最も多いホールは、昨年の難度2番目だった18番で21回(18ボギー、3ダブルボギー)。通算スコアは19オーバーで、18ホールの中でも頭ひとつ抜けている。

ホール難度で通算(1942年~)、昨年大会ともに1番目の11番は、11回(10ボギー、1ダブルボギー)で3番目の多さ。15ydの延長(505→520yd)があった2022年以降はバーディを奪えていない。

また「バーディ以下のスコア」がわずか1回(1バーディ)にとどまっているのが通算の難度6番目の1番だ。2012年の1R以降バーディを奪えていないラウンドが続いており、通算スコアは10オーバー。11番と並び2番目に悪い数字となっている。

松山英樹の50Rアラカルト>

・最少ストローク「65」/2021年3R ・最多ストローク「80」/2012年4R、14年1R ・同一年大会の最多イーグル3回/2015年、21年 ・1ホールでのワーストスコア「+3」/2012年2R(9番) ・ノーボギーラウンド「3回」/2015年4R、20年2R、21年3R

・連続最多バーディ以下「3回」/2016年2R(12~14番)、19年3R(13~15番)、21年3R(15~17番)

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